カフェインは毒ですよ! Part2
妊娠中のコーヒー摂取が子どもの問題行動につながる可能性がある。
- 妊娠中のコーヒー摂取が、生まれた子どもの成長後の問題行動につながる可能性のあることを示唆する研究結果が報告された。
- 9,000人以上の子どもたちの脳MRI検査データを解析したところ、妊娠中にコーヒーを飲んでいた女性とそうでない女性の子どもとで、脳の構造にわずかな差が認められたという。
- 米ロチェスター大学のJohn Foxe氏らの研究によるもの
Neuropharmacology3月15日付発行号より
カフェインで脳の構造に違い
妊娠中のコーヒー摂取の有無による相違(脳の白質線維の方向性の違い)が認められたこの相違は、注意力の欠如や多動などの行動異常と関係する可能性があるという。
また、精神病理学的な検査の結果、妊娠中にコーヒーを摂取した母親の子どもで、問題行動の評価スコアが高いことも判明した。
カフェインで流産早産リスク
- 流産や早産のリスクを下げるために、妊婦はカフェインの摂取を控えるべきとの報告は多い。
- 今回の研究では、摂取量を問わず、妊娠中にカフェインを摂取すると、生まれた子どもが成長後に行動面で問題を抱える可能性が高まることが示された。
- ただし、研究者によると、妊娠中に摂取したカフェインが胎盤を通過することは明らかにされているが、胎児の脳に影響を与える機序や、妊娠中のどの時期での摂取が特に危険なのかなどについては解明されていないという。
- なお、今回の研究では、母親の妊娠中のカフェイン摂取による、子どもの知能や思考力への影響は認められなかった。
妊婦さんは、カフェインをとらないで!
- 米国産婦人科学会(ACOG)は、妊婦に対しカフェインの摂取量を1日当たり200mg以内に抑えるよう推奨している。
- しかしFoxe氏らの研究結果からは、この推奨量でも多過ぎる可能性が示された。
- 「妊婦はできるだけカフェインの摂取を控え、可能であればコーヒーなどはカフェインレスに切り替えることを勧めたい」と同氏は助言している。
流産早産リスクだけでないカフェインの影響はまだわかっていない
- 米オハイオ州周産期研究センターのMark Klebanoff氏によると、
- 「流産などの妊娠転帰へのカフェインの影響について調べた研究は数多くあるが、成長後の子どもへの影響は、今までよく分かっていなかった」。
- 同氏は、「1日200mg以内であれば、カフェイン摂取が流産や早産の原因になることはなく、その点については安心して良い。一方、子どもの発達過程で現われる妊娠中のカフェイン摂取の影響については、さらなる研究が必要」と指摘
カフェインを含む飲料
- エナジードリンク、清涼飲料水、
- コーヒー、緑茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶、紅茶など
- 妊婦さんだけでなく、子供も大人もみんなカフェインを避ける方が良い。
カフェインからの離脱症状
- 風邪症状のような離脱症状が数日間
- 胃の不快感、頭痛、鼻水やほかの分泌物の増加、イライラは吐き気、
- 水分をとって睡眠を多めに取りましょう。
- 生野菜や果物など加熱していたり、加工していないものを食べましょう。
- たばこやお酒、実は砂糖でも離脱症状あり。
カフェインを避けて、水や柿の葉茶、ハーブティーなどノンカフェインがお勧めです。
- 西式健康法では生水の引用がお勧めされている。
- 熱を加えていない水
- 柿の葉茶は生水と併用して推奨
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