授乳中の薬について

質問:授乳中の薬はほとんどがダメと言われているのに先生はOKという理由やデータがあるのならもう少し詳しく教えてほしい

授乳中も薬の使用は大丈夫と説明をうけたのに、薬局の説明書やWebサイトで調べた薬の添付文書には授乳を避けるようにと書かれていると、授乳中に薬を使うことに不安になることがあるかもしれません。

薬の添付文書はお薬を使うにあたって知っておくべき情報が書かれている文書ではありますが、授乳中の使用に関する項は、「授乳を中止」と記載されていても科学的な裏付けが乏しい場合が多いのが現状です。実際に科学的裏付けに基づいて、授乳中に安全に使える薬がたくさんあることが分かっています。

このあたりのことは色々なサイトや本に書かれていますので、困ったときには参考にできますし、授乳中に薬の使用を迷うときには、夜間休日でも助産師が対応可能ですので、ゆいクリニックに受診したことがある方であればお電話でお問い合わせできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

国立成育医療センター 授乳中に安全に使用できる薬一覧https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html

大分県産婦人科医会 母乳とくすりハンドブック http://www.oitaog.jp/syoko/binyutokusuri.pdf

あいち小児保健医療総合センター 授乳 と くすり

https://www.achmc.pref.aichi.jp/sector/hoken/information/pdf/jyunyuu_drug.pdf

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。