人工甘味料を避けましょう!

アスパルテームなどの人工甘味料は、内分泌系=ホルモンを混乱させることが知られています。内分泌系は、体重を含む身体のあらゆる機能をほぼ制御するシステムです。人工甘味料は実際に代謝を遅らせ、体重の問題を引き起こし、血圧を上げ、血糖値の問題を引き起こします。頭痛、便秘、睡眠障害も人工甘味料の摂取に関連している可能性があります。

人工甘味料は合成甘味料と糖アルコールに分けられる。合成甘味料は特に避けるべきです。またブドウ糖果糖液糖などの異性化糖(トウモロコシが原料でコーンシロップといわれたりする)

人工甘味料(合成甘味料)

•アスパルテーム:L-フェニルアラニン化合物と併記。使用頻度高い。ショ糖の約200倍の甘さ。
•ネオテーム:アスパルテームのジペプチドメチルエステル誘導体。ショ糖の約10,000倍の甘さ。
•アドバンテーム:アスパルテームのイソバニリン誘導体。ショ糖の約20,000〜40,000倍の甘さ。1分子の代謝の際に1メタノール分子を発生。
•アセスルファムカリウム(アセスルファムK):使用頻度高い。ショ糖の約200倍の甘さ。
•スクラロース:使用頻度高い。ショ糖の約600倍の甘さ。
•サッカリン(サッカリンナトリウム):歯磨き粉やのどスプレーなどに添加。ショ糖の約200〜700倍の甘さ。耐糖能異常の誘導の懸念あり。

ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖

ブドウ糖果糖液糖:果糖50%未満、

果糖ブドウ糖液糖:果糖が50%以上90%未満のもの

高果糖液糖:果糖が90%以上のもの。

トウモロコシ(=多くは遺伝子組み換え)から作られる。

異性化糖と呼ばれ、ぶどう糖と果糖が混在した糖のこと

糖化リスクが10倍とも言われている。

糖化とは

•糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びつくこと。
•血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(終末糖化産物)を作り出す。

老化促進物質AGEs(終末糖化産物)

  • 肌のコラーゲン繊維がこわされて、肌は弾力を失う。
  • AGEsは皮膚の細胞にくっついて、シミやくすみをおこす。
  • 髪のたんぱく質に影響して髪のハリやツヤがなくなってしまう=年齢より老けてしまう。
  • 糖化が血管や内臓に影響を与える。
  • 血管の組織が糖化によって血管壁に炎症が起こりやすくなり、動脈硬化のリスク大
  • 腎臓の糖化で腎機能が低下、骨粗鬆症、ドライアイや白内障など
  • アルツハイマー病との関連も言われている。

AGEsは加熱 調理された動物性脂肪食品に多く含まれる。コーンシロップは、ブドウ糖の10倍の 速さで AGE をつくる

比較的安心して摂れる甘味料

•ステビア
•甘酒
•アガベシロップ
•はちみつ
•オリゴ糖 糖蜜入りは要注意
•ラカンカ

※摂りすぎ要注意

合成甘味料が使われている食品

  • せんべい、ホットケーキミックス、シュークリーム、
  • 低糖質スイーツ、シロップ、ガム、柿の種、焼き肉のたれ、デンタルケアタブレット、キシリトールガム、ドレッシング
  • こんにゃくゼリー、プロテインバー、ゼリードリンク、
  • チョコレート、アイスバー、カップ麺(ラーメン、うどん、そば)
  • カロリーゼロ液体甘味料、キャンディー、葉酸鉄入りキャンディー、
  • コーヒー飲料、清涼飲料水、スポーツドリンク、プロテイン、
  • 栄養ドリンク、コラーゲンドリンク、葉酸スムージー、
  • うがい薬、子ども向けサプリメント、ダイエット食品、経口補水液、

※人工甘味料は多くののダイエット製品に含まれています。

果物の果糖は安心

果物では、血糖値を大きく乱したり、内分泌系に有害な副作用を与えたりすることはありません。食物繊維もビタミンも含みます。

  • 甘く改良された果物やバナナは要注意
  • 輸入果物は避けましょう(ポストハーベストの問題)

みりん

みりんは市販のものには添加物が多いのでおすすめできません。ゆいクリニックでは手作りしています。
でも、できればみりんもあまり使わずに、煮物を甘くした方が美味しいという考えをやめて、だしでしっかり味をとっていくのがおすすめです。

一般的なみりんとみりん風調味料の原材料
  • みりんの原材料:もち米、米こうじ、醸造アルコール(酒精)糖類
  • みりん風調味料:水あめ、米、米こうじ、調味料(アミノ酸)、酸味料

本みりんでも糖類やアルコールが入っている。アルコールが含まれている物はきちんと発酵していない(味噌などの原料も要注意)、みりん風調味料は主に水あめ。化学調味料=アミノ酸などは避けましょう。

手作りみりん風レシピ
材料・調味
1.酒 370g
2.はちみつ100g
材料を合わせて沸騰させる
さまして冷蔵庫で保存2~3ヶ月

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。