薬膳に学ぶ栄養(「免疫力をととのえる薬膳酵素ごはん」)

免疫力をととのえる薬膳酵素ごはん

内山葉子先生の新刊「免疫力をととのえる薬膳酵素ごはん」の紹介

薬膳とは

薬食同源:東洋思想・陰陽五行説を取りれて季節にあった食事をし健康を保つためのもの

様々な健康に良い食事療法が推奨されていますが、すべての人に共通のベストな食事療法はなく、体質、地域、腸内環境、遺伝子、消化能力によってベストな食事は異なります。

薬膳の基本

陰陽と暦の関わりがある。人は環境とともに生きていて、体内にも季節性がある。四季折々に体は変化している。旬の食材を摂ることで体を守るということは人間の長い生活の知恵です。外界との慣例で生活していて、気温、気圧、湿度、天気、日照時間にも影響を受けている。

五行説:五つの物質「木・火・土・金・水」

万物は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立つという思想。木・火・土・金・水は、人間の生活に不可欠なもので、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しているという思想。

季節と五行説

木、春(2月、3月、4月)・青、緑色、葉物野菜、ブロッコリー、ネギ、枝豆

火、夏(5月、6月、7月)・赤色、肉・まぐろ・かつお・トマト・スイカ

土、土用(冬1/17~2/2頃 春4/16~5/4頃 夏7/19~8/6頃  秋10/20~11/6)・黄色、卵の黄身、南瓜、人参、とうもろこし、みかん、柿、栗、オレンジ

金、秋(8月、9月、10月)・白色、イカ、カニ、白身魚、白菜、鶏肉、長芋、根、りんご、玉ねぎ、梨、カブ、里芋

水、冬(11月、12月、1月)・黒色、海苔、もずく、ナス、黒ゴマ、シイタケ、昆布、キクラゲ

陰陽五行は体内の様々な働きのバランスを重視した考え方です。陰陽五行のバランスが乱れると、心身の不調をきたしやすいため、乱さないように気を付ける事が肝心です。たとえ乱されてもバランスを整えることで健康でいられます。

五味五色の解説

緑「酸」=「肝」を補い「心」を生み育てる⇒摂りすぎると脾・胃に負担。筋肉を引き締め、水分排泄を抑える収縮作用

赤「苦」=「心」を補い「脾」を生み育てる⇒取りすぎると肺・大腸に負担。体内の熱を冷まし炎症を鎮める

黄「甘」=「脾」を補い「肺」を生み育てる⇒取りすぎると腎・膀胱に負担。緊張を緩め、味を中和する

白「辛」=「肺」を補い「腎」を生み育てる⇒取りすぎると胆・肝に負担。身体を温め、滞ったものを追い出す

黒「鹹 かん・しょっぱい味」=「腎」を補い「肝」を生み育てる⇒取りすぎると心・小腸に負担。固いものをやわらかく、排せつを促す

薬膳料理

  • 病気に対して、必要な生薬を判断して食事に使ったり、処方を助ける食事、専門家による処方。
  • 病気予防や季節毎の不調、体調管理のための薬膳は季節の旬の食材を使う。旬でない食材を使わないだけでも薬膳。冬のイチゴ、一年中レタスを食べる事が出来る。季節の食材を使うことが、体調管理に大切。

栄養の取り込み

消化は腸だけで行うわけではなく、口の中で良く噛むことから始まる。

色、形、重さ、温度、肌触り、香、苦みや酸味を伴うことにより気を巡らし食欲を増し、唾液、胃液、胆汁の分泌をあげ、消化や解毒をたすける

農薬を避ける

一ヶ月無農薬野菜をとることでデトックスがすすんで、身体の不調が良くなったという報告ありとのこと。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。