性暴力被害者のためのワンストップ支援センターをご紹介します

性暴力被害者のためのワンストップ支援センターをご紹介します

性暴力は心身に深い傷を残す深刻な問題です。誰にでも被害にあう可能性があり、決して一人で抱え込む必要はありません。
そのようなときに頼ることができるのが「性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」です。

ワンストップ支援センターとは

  • 24時間365日対応:性暴力の被害にあった方が、いつでも電話や来所で相談できます。
  • 包括的支援体制:警察・医療・法律など、必要な支援につながる体制があります。
  • 無料・秘密厳守:相談は無料で、秘密は必ず守られます。匿名でも相談可能です。

受けられるサポート

  • 医療支援:診察、緊急避妊、性感染症検査・治療など
  • 心理的支援:カウンセリングや心のケア
  • 法的支援:警察相談、弁護士紹介、裁判手続きサポート

誰が相談できますか?

女性・男性・子どもを問わず、性暴力被害にあったすべての方が相談できます。
ご本人はもちろん、ご家族や支援者からの相談も可能です。

相談窓口

全国どこからでも最寄りのセンターにつながる共通番号があります。

  • 短縮ダイヤル:#8891(はやくワンストップ)
  • フリーダイヤル:0120-8891-77(通話料無料)
  • 24時間365日対応、匿名での相談も可能

👉 全国のワンストップ支援センター情報(内閣府)

性暴力について正しく知ること

  • 身体的な性暴力:不同意の性交、わいせつ行為など
  • 非接触型:言葉・SNS・インターネットによる性的加害
  • 薬物を用いた性暴力:レイプドラッグ等による被害

性暴力は被害者と加害者の関係性や環境を問わず、誰にでも起こり得るものです。
「性暴力は決して被害者の責任ではありません」

医療従事者の皆さまへ

  1. 被害の発見:受診者が性被害を受けている可能性に気づいた際は、慎重に対応を。
  2. 同意の確認:ご本人の意思を尊重してください。
  3. 支援機関の紹介:ワンストップ支援センターにつなげてください。

声かけのポイント:「あなたは悪くない」「あなたに責任はない」
この言葉が回復の第一歩になります。

二次被害を防ぐために

思い込みや偏見に基づく言動で被害者をさらに傷つけてしまうことを「二次被害」と呼びます。
適切な言葉と態度で、尊厳を守る支援を心がけましょう。

参考資料:性暴力被害者のためのワンストップ支援センター リーフレット(内閣府 2024年2月版)

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。