片頭痛と上手につきあう生活習慣

こんにちは、ゆいクリニック院長です。診察室では「頭が痛くて仕事にならない」「薬が手放せない」という片頭痛のお悩みをよく耳にします。片頭痛はズキズキとした拍動性の痛みが数時間から数日続き、光や音に敏感になったり、吐き気を伴ったりすることもある、思いのほかつらい症状です。日本人の10人に1人ほどが片頭痛持ちとも言われており、決して珍しい症状ではありません。薬による治療も大切ですが、実は日々の生活習慣を少し見直すだけで、頭痛が起こる頻度や強さが変わってくることも少なくありません。今回は治療とあわせて取り入れていただきたい、生活習慣の見直しについてお伝えします。

睡眠のリズムを整える

片頭痛は「寝不足」だけでなく「寝すぎ」でも起こりやすいことが知られています。毎日できるだけ同じ時刻に寝て同じ時刻に起きる、休日も平日との差を1〜2時間以内にとどめるなど、睡眠時間の長さよりも「リズムの安定」を意識してみてください。

食事を抜かない、水分をこまめに

空腹による血糖値の低下は片頭痛の引き金になります。3食を規則正しくとり、間食で長時間の空腹を避けましょう。また、脱水も誘因の一つです。特に夏場は喉が渇く前にこまめに水分をとる習慣をつけてください。赤ワインやチョコレート、チーズ、カフェインの摂りすぎなど、ご自身が「これを食べると出やすい」と感じるものがあれば、簡単な記録をつけて振り返ってみるのもおすすめです。

ストレスと「気の緩み」の両方に注意

緊張が続く平日よりも、緊張がゆるむ週末に頭痛が出る方も少なくありません。ストレスそのものだけでなく、そこからの解放も引き金になり得るため、休日も起床・食事のリズムを崩さないことが予防につながります。軽いストレッチや深呼吸、湯船にゆっくり浸かるなど、ご自身に合ったリラックス法を日常に取り入れてみてください。

スマートフォンやパソコンとの付き合い方

画面の強い光や長時間の凝視は誘因になることがあります。1時間に一度は画面から目を離して遠くを見る、部屋の照明を適度に保つ、ブルーライトを軽減する設定を使うといった工夫も効果的です。

天気の変化とうまく付き合う

気圧の変化で頭痛が起こる方もいます。台風の接近時や季節の変わり目に頭痛が増える方は、決して気のせいではなく、気圧センサーの働きなど体の仕組みが関係していると考えられています。天気予報や気圧予測アプリで事前に「今日は注意が必要な日」を把握しておくだけでも、無理のない予定を組む、こまめに休憩をとるといった対策がしやすくなります。

生活改善だけでなく、専門的な相談も

生活習慣の見直しは片頭痛の頻度や程度をやわらげる助けになりますが、月に何度も強い痛みが出る、市販薬が効きにくい、痛みで日常生活に支障が出ているという場合は、我慢せずにご相談ください。予防薬を含めた治療の選択肢について、一緒に考えていきましょう。

毎日の小さな積み重ねが、頭痛と上手につきあう力になります。気になることがあれば、どうぞお気軽にゆいクリニックまでお越しください。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。