上の子とのタンデム授乳(兄弟同時授乳)と子どもの立ち会い出産について

質問:今回3人目のお産で上の子が1歳5か月。出産予定日のころは1歳8か月でまだ授乳中です。自分としては2人同時に授乳してもいいかと思って続けていますが、出産時、立ち合いさせた方がいいのか迷っています。初乳を赤ちゃんにあげるためにも立ち会いは避けた方がいいのか、断乳した方がいいのか、授乳中のお母さんが出産した事例があれば教えてください。

上のお子さんの立ち会い出産は、どんなに小さいお子さんでも、とってもお勧めです。まだ小さいお子さんの場合には、弟や妹の誕生をよく理解できなかったり、出産時に泣いてしまうこともありますが、トラウマになるようなことはありません。また、小さい子どもなりに、赤ちゃんの誕生を受け止められます。出産という貴重で素晴らしい場を体験出来ることは子どもにとっても人生の貴重な経験の財産になるかと思います。

また、上の子に授乳を続けても、生まれてきた赤ちゃんのおっぱいが足りなくなるという事はほとんど無いので、そのまま授乳を続けて、お産後もおっぱいを二人にあげ続けても問題ありません。ただし、ゆいクリニックで生まれた赤ちゃんが退院後に体重が増えなかったケースで、上の子が赤ちゃんがおっぱいを飲む前に飲み尽くすくらい飲んでいたということがありました。片方ずつ交互に上の子と赤ちゃんに授乳する、新生児に授乳してから上の子におっぱいをあげるなどの工夫が必要なことはあります。

ゆいクリニックでしばらく前に出産された方で、上の子と生まれた赤ちゃんに同時授乳を続けられた方がいて、写真もHPに使用して良いという事でしたのでご紹介しますね。

出産直後の早期接触中に同時授乳

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。