閉経後の出血

質問:閉経して1年以上経ちますが急に生理痛の様な下腹部と腰の痛みと少量の出血がありました。どうしたら良いでしょうか?現在52歳で出産したことはありません。一日20本タバコを20年くらい吸っています。

答え:出血や痛みがあるとのことでご心配のことと思います。閉経は生理がなくなって1年たったら閉経だと診断されます。閉経後に出血があった場合には異常なので、病院受診してみてもらう必要があります。実際に受診して特に異常がみつから無いことも多いです。ですが、一番心配な子宮体癌の可能性がないかどうか診察を受ける必要があります。生理痛のような腰の痛みや下腹部痛が子宮の状態と関連しているかどうかはわかりませんが、診察の際に痛みについても相談するようにされて下さい。

タバコを吸っている場合には様々な癌のリスクをあげます。子宮体癌についてはタバコとの関連はあまり内のです。子宮頚癌についてはタバコがリスクになることが考えられますが、結論づけられていません。ただ、肺がんや、食道癌、喉頭癌など様々な癌のリスクとなりますので、もしよかったら禁煙も考慮してみてください。禁煙は大変だというイメージがあると思いますが、禁煙外来でお薬の治療を受けた場合には意外と簡単にやめられたという方も結構いますので、この機会に禁煙にトライすることもお勧めします。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。