おっぱいは同じ時間であげるように言われていました。(妊婦クラスでの質問)

質問:一人目の母乳育児の時、おっぱいは同じ時間であげるように他院で指導されていたけどあまり気にしなくて良いのですか?(妊婦クラスでの質問)

答え:気にしなくてよいです。赤ちゃんは生まれたての頃は、頻回におっぱいを飲みます。リズムが大体のりずむができるのには1週間以上時には一か月くらいまでかかります。それでも、その時の調子によって飲む量も違えば、お母さんのおっぱいの出方も違います。よく聞くのが、右5分左5分を2往復(10分10分一往復?)などですが、まず何分間授乳したか時計とにらめっこすることで、オキシトシンホルモンの分泌が邪魔されたりします。実験データで暗算をしているとオキシトシンホルモンはより少なかったというデータがあります。おっぱいを上げるときには赤ちゃんの目をみてゆったりとした気分で授乳することがおすすめです。もちろん、いつでもゆったりと赤ちゃんの目をみているほどゆっくりとできなかったりすることも多いかもしれませんが、常に時間を意識した授乳はお勧めしません。自分の体の感覚で、「そろそろ反対側を飲ませようかな」右も左も飲ませた後に「あと少し飲むならこっちを飲ませよう」という感覚がつかめてくると思います。自分の体の感覚を感じて授乳しましょう。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。