グルタチオン点滴療法

グルタチオンは脳にとって重要な抗酸化物質の一つであり、身体のデトックスをになって、脳を様々な有害物質から守る役割をします。
パーキンソン病患者の脳内において、この重要な物質であるグルタチオンが減少していることが分かっています。グルタチオンは、パーキンソン病に有効であると報告があります。
日本では既に40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠高血圧症候群、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用されてきました。。

一種の解毒剤です。体の代謝機能にかかわる酵素を活性化させ、毒物の代謝を促進します。そして、中毒症状をやわらげ、体の回復を助けます。解毒作用のほか、肝機能改善作用や抗脂肪肝作用、抗アレルギー作用なども少し期待されます。その解毒作用から、薬物中毒や金属中毒、つわりや妊娠高血圧症候群、自家中毒などにも適応します。さらに、皮膚科領域で湿疹やシミの治療に応用されることもあります。強い作用がないかわり、副作用はほとんどありません。

グルタチオンの適応症:

パーキンソン病、耳鳴、自律神経障害、不定愁訴症候群、インフルエンザ、自家中毒、つわり、妊娠高血圧症候群、薬物中毒、慢性肝炎、脂肪肝、アレルギー、皮膚疾患など様々な疾患に効果があると言われています。

グルタチオン点滴療法:

タチオン注射200mg グルタチン2000mg+ビタミンB+ビタミンCを点滴投与します。
パーキンソン病の治療の場合には、頻度は週に2~3回、約3ヶ月間行うことがすすめられます。病状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週に1~2回のペースで治療します。1回の点滴時間は約20~30分です。
パーキンソン病の進行防止の場合は維持プログラムから開始することができます。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。