妊娠中のビタミンA摂取について

ビタミンAは、緑黄色野菜に含まれるβ-カロチンや、とり、豚、牛などの肝臓、うなぎ、鮎といった家畜および養殖魚内臓などに含まれる動物性由来のレチノールなどがあります。レチノールをたくさんとると赤ちゃんに奇形を引き起こすことがあるという記載を見かけますが、多量に(どんぶり10杯など?)摂取することがなければ、ビタミンAの過剰症を引き起こす危険性は無いとされています。妊婦さんがビタミンAをたくさんとりすぎて赤ちゃんの奇形を引き起こしてしまう催奇形性はビタミンAの代謝産物である、レチノイン酸によることが解明されてきました。それで一般的にはビタミンAをとりすぎないようにレバーやうなぎを食べ過ぎないようにという記述が時々見られますが、レチノールは体内で代謝されていきます。赤ちゃんへの影響が心配な成分はレチノールの代謝産物である、レチノイン酸です。体内では動物性由来のビタミンAであるレチノール→レチナール→レチノイン酸と変化していきます。体内では代謝が調節されるので、レバーやうなぎをたくさん食べてレチノイン酸がたくさん身体の中で作られて赤ちゃんに異常を起こすことを心配する必要はありません。又、うなぎ10人前食べる人なんていないですよね。普通に食べる分にはとりすぎを心配する必要はありません。またビタミンAが不足すると、ウィルスや細菌に感染しやすくなるという報告もあります。植物性のビタミンAであるβ-カロチンをたくさんとることはとってもおすすめです。βカロテン(植物)の類は体内でレチノールに変換されます。

レバーは動物の老廃物がたまるところです。その豚や鳥が遺伝子組み換えのエサを与えられず、きちんと狭い劣悪な環境では無く、抗生物質を多量に使われていなければ良いのですが、よいお肉はなかなか手に入りません。うなぎも養殖で安全性が心配です。なので、栄養をとるためにうなぎやレバーを常食するのでは無く、これらは嗜好品としてたまに食べることにして、緑黄色野菜でビタミンAをしっかりとりましょう!


現在、容易にサプリメントとしてビタミンAが手に入り、食品からの摂取も加わり、過剰摂取になる危険性が問題となっています。胎児の奇形としては、耳の形態異常が報告されています。また、緑黄色野菜に含まれている、カロテノイドは、ビタミンAを生成することで知られていますが、その効率は種類により大きく異なり、また限界もあります。赤ちゃんへの影響が問題なのは合成のビタミンなのです。特に海外製の合成ビタミンA(レチノイン酸)では過剰摂取が問題となるため、サプリメントで補給するよりも、緑黄色野菜からの摂取をおすすめします。赤ちゃんへの栄養が心配なのは合成のレチノイン酸だけなので、そのビタミンAが、レチノールやレチナールであれば心配いりません。サプリメントをとるときにも成分をチェックしましょう。