私の育児での食事やポリシーについて

栄養講座DVD受講での質問:

よければ先生の育児上の食事やポリシーなどを教えてほしい。私はマーガリンや牛乳など、子育てで取り入れたくなかったが上の子達は学校の給食で食べています。そういったジレンマみたいなものとどう向き合っているのか知りたい。

私が食事にとってもこだわるようになったのはここ数年です。以前から出来るだけ食品添加物を減らして、野菜をしっかり食べて健康的な食事をした方がよいと分かってはいても、あまり実践できていませんでした。特に、甘い物やパンについては自分が好きなので、子ども達にもかなりたくさん食べさせていました。今から思うと反省しきりです。

そんな私が変わったのは、約3年半前に内山葉子先生に沖縄に来ていただいて講演会をしてもらっていろいろとお話を伺ってからです。でもすぐにすべて変えられたわけではありませんでした。今でも健康に悪いものを子供たちは食べたりしています。現在私の子供たちは小学生2人と大学生2人ですが、上の子供たちは小学校で、牛乳もパンも食べて育ちました。今でもスナック菓子や甘いものがやめられずにいます。下の子供たちは、学校では給食ではなくお弁当を食べているので、牛乳は飲んでいませんが、お友達付き合いで、スナック菓子やアメなどを食べることもあります。家庭で食べさせることはないですが、外食するとパンを食べることもあります。子供たちは元気で、特にパンや牛乳にアレルギーがあるわけではないですが、私が変わってくると共に、以前に比べてジャンクフードを食べる頻度は減りました。

子ども達はみんなパンが大好きだったので、添加物を避けるという方針のため、パンを手作りしていました。パン焼き器で自宅でできるだけパンを焼いて食べさせるようにしていました。でも、パン屋さんで購入したパンも食べていました。

内山葉子先生から指導して貰ってから、私は直ちに全てやめられたわけではありません。少しずつでした。次男がパンを食べたいというと、おばあちゃんがその辺のスーパーでパンを買ってきてお弁当に持たせるので、時々パンを焼いてあげたり、米粉でパンを作ったりしていました。ここ1年くらいはそういうことも無くなってきました。子ども達は、外食では時々食べますが、私が食事制限をしていることも理解してくれるようになってきました。

もし今、子ども達が学校給食で牛乳やパンを食べないといけないとなったら学校に掛け合うか、お弁当を持たせると思います。お弁当づくりは私の担当ではなく、私の母にやって貰っているので、あまり大きな事は言えないのですが、子どもの健康のためには、食の安全は本当に大切だと思います。でも、長女と次女が学校給食を食べていた頃は、そこまでの食事のこだわりも知識もありませんでした。知ることは本当に大切だと思います。

自分自身の妊娠中の生活や食事についても本当にひどい物でしたので、出来ることなら戻ってやり直したいくらいですが、それはかなわないので、自分の反省をこめて、妊婦さん達には出来るだけお伝えしたいと思っています。また、自分が出来無かったので、妊婦さん達が運動や食事をしっかり出来無いと思われる気持ちもよく分かります。だからこそ、妊婦さん達には、今を大切に、お腹の赤ちゃんを大切にするような食事や生活をしてもらえたらと思います。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。