仕事復帰と母乳育児

質問:1歳未満で日中、ミルク(人工乳)をあげないといけない時の詳しい授乳の仕方を知りたい(仕事復帰など・・・)。仕事の間は搾った方がいいのか?

もし、1歳未満の子どもを預けて保育園でミルクをあげないといけないとしても、是非仕事の休憩時間には搾乳ををしてください。おっぱいを張ったままにしておくと、おっぱいがでなくなってしまうかもしれません。ゆいクリニックでは卒乳講座を行っています。おっぱいをやめようと思う時期ではなく、生後1ヶ月すぎたら出来るだけ早くにこの講座を受けることで、母乳育児をどのように続けていくか母乳育児を続けていくための先のことを理解することができるかと思います。以下は具体的な働きながら母乳育児を続けるためのお母さんへの情報です。少し詳しい内容もありますが、参考にされていください。

働きながら子育てをする両親を支援する法律的保障

法律の記載をもとに職場や保育施設と相談することをお勧めします。
1)仕事中に搾乳をする時、育児時間を搾乳の時間に利用できます。
労働基準法67条 育児時間の保障
•生後1年未満の子どもを育てる女性は1日2回、少なくとも30分ずつ育児時間を請求することができる。時間短縮の形で1時間にしてまとめてとることもできる。
2)あなたやパートナーが育児休業を取り、短時間の勤務を請求することで、長期にわたる母乳育児がしやすくなるかもしれません。
育児介護休業法2009年7月改正
•父母がともに育児休業を取得する場合、1才2ヵ月までの間に1年間育児休業を取得可能とする
•3才までの子を養育する労働者について、短時間勤務制度(1日6時間)をもうけることを事業主の義務とし、労働者から請求があったときの所定外労働の免除を制度化する。
3)あなたの職場の、育児支援の環境を確認してみましょう。
次世代支援育成対策推進法
従業員101人以上の企業は、仕事と家庭を両立するための雇用環境の整備についての行動計画の公表、従業員への周知が義務化

4)保育施設に冷凍母乳の受け入れのお願いをするためには以下があります。
保育所保育指針(児童福祉法)
•乳幼児期の食事は生涯の健康にも関係し(中略)一人一人の子どもの状態に応じて摂取法や摂取量などが考慮される必要がある。
•母乳育児を希望する保護者のために、冷凍母乳による栄養法などの配慮をおこなう。冷凍母乳による授乳を行うときには、十分に清潔で衛生的な処置が必要である
保育所食育に関する指針(食育推進基本法)
•冷凍母乳の受け入れ体制も整え、母乳育児の継続を支援できるように配慮する

搾乳について知っておきましょう
搾乳は、保育施設へ搾母乳を届けるためだけが目的でなく、定期的に搾乳をすることで、母乳分泌を維持させることもできます。
仕事を始める2週間位前から搾乳の練習をし、搾乳した母乳をストックしておくと安心です。
職場で搾乳をすると、おっぱいの張り過ぎを防いで、母乳の分泌を保つことができます。プライバシーの保たれる場所で搾乳できるように、職場と話し合っておきましょう。

搾乳の回数の目安です。
子どもと離れる時間が
•4時間未満:搾乳は不要
•4~6時間:最低1回搾乳(最後に授乳した2~3時間後)
•8時間以上:3時間ごとの搾乳

搾乳時間が取りにくい場合は?
出勤直前と帰宅直後の直接授乳にプラスして昼休みや他の時間に1回搾乳、午前中と午後に乳房の緊満を取るために約5分搾乳、昼休みに10-20分かけて搾乳し保存という方法 もあります。ただ、働き始めてしばらくすると、お子さんと一緒にいる時はたくさん母乳が出て、仕事中はそんなに乳房は張らなくなってきますので、 その都度搾乳をしなくても分泌が維持されるようになります。

哺乳びんをいやがる場合は
•保育者や保育場所に慣れ信頼関係を作ることが大切です。安心すると飲めることが多いです。
•慣らし保育で2~3時間預け、送迎時に直接授乳するといった段階を踏むとよいでしょう。
•子どもの空腹のタイミングをみます。
•お母さん以外の方が哺乳びんを使います。
•哺乳びん以外の方法 (コップ、スプーン、スポイトなど)があります。

働き始めてから授乳のペースは変わってきます。
•夜間、母乳を飲みたがる場合は昼間母親と離れているとき、子どもの睡眠パターンが変わることがあります。 楽にできる添い寝、添え乳の方法を工夫して みましょう。
•忙しい帰宅時と朝に何度も飲みたがる場合はお母さんが家事よりもお子さんのニーズを優先できるように、家庭内での家事の分担を再調整しましょう。予定より20分早く 起床してまず授乳 。朝の支度をして出かける前にまた授乳。保育園でお迎え時にその場で授乳。

参考リンク JALC  NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会のホームページ https://jalc-net.jp/FAQ/ans10.html

参考講座
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