そい乳について~楽な授乳姿勢

母乳育児クラスで、そい乳について質問がありました。添い乳は、お母さんが横になって、寝ながら赤ちゃんに授乳する、授乳姿勢のことです。

答え)母乳育児を続けていくうえで、味方になってくれるのが添い乳です。

お母様の中には「そい乳をするのが難しい。」「あかちゃんをつぶしていまいそうでこわい」という不安な声をも聞かれます。実際に健康な母子が添い乳をしていて、お母さんが眠ってしまったために窒息で亡くなった赤ちゃんというのはいません。

添い乳が危険な行為になるのは、お母さんが泥酔していたり睡眠薬や麻薬などで昏睡や錯乱する時。お母さんが極度に肥満(寝返りをうつとぜい肉が流れるような)な時に限られるでしょ。日本のお母さんは古くから添い寝・添い乳赤ちゃんを育てていました。

お母さんは、夜や昼寝の授乳の時に置きだす必要がなく、楽に授乳が出来ます。赤ちゃんもお母さんの息づかいや体温・においを感じることでよく眠れて無駄に無く必要もなくなります。

添い乳はリラックス効果 とっても楽チン

添い乳の他にも、楽々に授乳できます。添え乳ばかりしてもなにも出来ないとあきらめる前にテーブル授乳もお勧めです。

「おっぱいでらくらくすくすく育児―母乳の方が楽だった?!」北野 寿美代  (著), 金森 あかね (監修)より ※ゆいクリニック受付で販売中です。

テーブルの上に柔らかい布を重ねて授乳しやすい高さに調整します座るイスは十分に引いてテーブルにもたれるように座ります。赤ちゃんの重さもおかあさんの腕もテーブルに預けてしまうと楽です。

授乳しながら 読書タイムとほっこりテイータイム(熱湯に気をつけて!)添い乳のやり方などはゆいクリニックの母乳外来や母乳育児育児サークルなどでお伝えしています。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。