産後の過ごし方についての質問

2019.9月妊婦クラス早期接触と母乳育児クラスからの質問です。

質問:赤ちゃんが産まれた後の日中の過ごし方、今回6人目なので上の子たちの送迎があるため、ゆっくりできない。身体を休める事がなかなかできないので産後が心配です。

産後の養生はとても大切です。産後の不摂生は更年期に響くなんていう事も言われています。子ども達の送迎は出来るだけ産後1ヶ月まではファミリーサポートなどにお願いして、休めるようにする方が理想です。とはいえ、中々経済的にも難しいというところはあるかと思います。

韓国や台湾では、産後養生院というものがあって産後お母さんの体を休められるように3食の食事付きで泊まれるところがあるようです。そこでは費用はピンキリですが、一月50万円ほどかかったりする場合もあります。そのような費用をかけることを考えれば、産後家政婦さんやファミリーサポートさんに家事や育児をサポートしてもらうことに少しお金をかけることはそれほど贅沢なことではないかと思います。お母さんの健康は家族を支える大切なポイントです。是非産後の時間を無理せずに大切に休めるように過ごすことをおすすめします。

産後は目を使わないように、出来るだけスマートフォンやコンピューターにもむかわずに休むようにしましょう。読書も出来るだけ避けましょう。更年期の老眼やトラブルに響くという意見もあります。お産後に元気だからと動きすぎて、産後1ヶ月をすぎてから腰痛で歩けなくてしばらく寝たきりになってしまったという方もいたりします。是非産後の養生を大切にされて下さい。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。