子どもの禁煙研究会行ってきました。

2/2土曜日午後に沖縄県小児保健センターにて子どもの禁煙研究会が開催されました。

スタッフと一緒に研究会に参加してきました。中学生の喫煙例について参加者でディスカッションしたり、高橋裕子先生の受動喫煙に関する素晴らしい講義をきいたりで有意義な勉強が出来ました。私も含めてスタッフはみな禁煙支援について学び、患者さんの禁煙を今後もしっかりとサポートしようと思っているところです。特に高橋裕子先生の講義では、電子タバコや加熱式タバコは、通常の喫煙よりも害がないと思っている人たちが世間では多いけど、そんなことはないというお話も伺うことができました。インターネットで、「タバコ 害がない」と検索をかけると、電子タバコや加熱式タバコについての記事が引っかかってきます。電子タバコは何が入っているかわからない有害物質を多く含みますし、また、加熱式タバコはニコチンを含むので、使っていると中毒になっていきます。また、高橋先生のお話で恐ろしいなあと思ったのは、電子タバコでは、多くの化学物質を含み、どれだけ身体に悪影響が分からないというところです。さらに、電子タバコが爆発し、破片が飛んで死亡したりしたり、重篤な後遺症を残したケースもあるそうです。電子たばこは中国で作られて、各国に販売されていますが、生産過程でずさんなところがあったりして、事故が絶えないのだそうです。またたばこでは無いと思って子どもが電子たばこや加熱式たばこを吸って、そこからたばこや他の薬物につながっていくという可能性も怖いと思いました。

更に、高橋先生の講義で興味深かった点は、ある地域で成人式で喫煙しているかどうかについてアンケートをとったところ、喫煙防止教育をした学校を卒業した人と、教育を受けなかった学校を卒業した人で喫煙率に差があったというデータがあるそうで、喫煙防止教育の効果をデータで示していました。教育は大切です!ちなみに小学生でも読める、絵本もあります。是非子どもにたばこについて学んでもらって将来の喫煙を防止しましょう!

「タバコいや!の絵本 (薬物いや!シリーズ) 」北沢 杏子 (著), 高橋 裕子 (監修), 今井 弓子 (イラスト), 林 千根 (翻訳)

「たばこをやめたい王さま―親子で学ぶ禁煙 」高橋 裕子  (著), おかもと 香織 (イラスト)

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。