尿漏れ対策に貯筋をはじめよう!

運動の大切さは以前からお伝えしていますが、健康で寝たきりにならずに、ぼけないで死ぬまで生きるためには、貯筋が大切です。

尿漏れ対策

女性の場合には尿道が短いので、骨盤の筋肉がゆるんでくることで、尿もれが起こりやすくなります。尿失禁があると、外出をためらったりして、生活の質にとても悪影響があるので、是非尿漏れを防ぐためにも運動がおすすめです。

筋肉は若返る! 尿もれ・骨折・フレイルは防げる!治せる! 太田博明著

尿漏れの2つのタイプ

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁があります。

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみをしたとき、重い荷物を持ったとき、大声で笑ったときなど、お腹に力が入ったときにちょっぴりもれてしまうのが、「腹圧性尿失禁」です。これは骨盤の筋肉がゆるんでくることで尿道を締める力が弱まって起こります。

切迫性尿失禁

膀胱が自分の意志とは関係なく収縮してしまうために起こります。急に尿意を感じて、トイレに間に合わなくてもれてしまう、中には水の音をきいたらもれるという症状があった方もいます。トイレに頻繁に行きたくなるけど、大して尿はたまっていないということもあります。

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状をあわせもつ人も多くいます。

正常な排尿の目安

  • 一回あたりの排尿時間は30秒以内
  • 一日の排尿回数7回以下
  • 昼間の尿は3~4時間に一回、夜間は1回以下
  • 一回の排尿量250ml以下
  • 一日の排尿量は1500ml以下
  • 残尿感がない
  • 排尿後にすぐにトイレに行きたくならない
  • 尿意を感じてもある程度は我慢できる。

排泄は、人間の尊厳にとても大切です。

尿失禁があると外出を避けて身体が衰えてしまいます。そうするとフレイル(弱ってしまっている状態)にまっしぐらです。オムツを使うようになると認知症の症状も出てきたり、悪化したりします。排泄は人間としてとても大切な尊厳を保つのに大切です。オムツになると、その恥ずかしさに耐えるために感覚を麻痺させてしまうというお話しがありました。それまで普通にトイレに行かれていた高齢の方が、施設から検査のために一週間だけ病院に入院しました。そのベッドがいつも使っていたベッドより少しだけ高かったのです。そして夜トイレに行くときにベッドから滑ってしまい座り込んでしまいました。その様子をみた看護スタッフが、危ないのでと、オムツをつけてしまいました。そして、汚れたので交代してくれとナースコールで御願いしたところ、オムツの交換は一日6回ですと言われてしまいオムツ生活を強いられました。そして1週間過ぎて施設に戻ってきたときには排泄の感覚が全くなくなってしまっていたという事です。意思疎通も普通に出来ていたのに、それもほとんど出来なくなっていました。介護施設のスタッフが賢明に排泄の感覚を取り戻すようにサポートして時間がかかってやっと少しずつ戻ってきたという事ですが、たった1週間の出来事で本当に怖いことだと思います。

腹圧性尿失禁や子宮脱の対策に骨盤底筋エクササイズ

膣や肛門の筋肉を10秒ほど引き締め、緩めてリラックス、締める、緩めるの繰り返し、10回1セットで、一日5セット、毎日継続が大切。いつでもどこでもできます。座っていても寝ていてもたっていても出来ます。

骨盤をととのえる運動:合掌合蹠運動

https://www.yuiclinic.com/information/950/

 

骨盤底筋エクササイズの感覚をつかむために、排尿時に尿をとめてみる。

膣を締める感覚をつかむ練習には良いが、毎回行うと排尿トラブルにつながる可能性があるので、感覚をつかんだら、骨盤底筋エクササイズを行っていきましょう。

効果が出るまでにどれくらいかかるか

毎日しっかり続けると、3ヶ月後に7割で改善あり。症状が長く続くほど、改善には時間がかかると思いますが、あきらめずに続けて下さい。

切迫性尿失禁にホメオパシー

切迫性尿失禁にはお薬の治療が一般的です。でも尿失禁治療薬の副作用で便秘になったりする場合もあります。ゆいクリニックでは自然治癒力を高める自然療法=ホメオパシーでの治療をお勧めしています。ホメオパシーに骨盤底筋エクササイズや筋肉トレーニングを組み合わせる事で、尿失禁の悩みはかなり改善が期待できると思います。

ホメオパシー

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。