月経のある成人女性がみんな鉄不足なら、正常値を変えた方が良いのでは?

質問:「日本人女性は鉄不足」と言われていましたが、諸外国の月経のある女性は鉄不足ではないのでしょうか?月経のある女性のほとんどが鉄不足だとすれば、もうそれは正常値を変えた方が良いのでは?

答え:検査の基準値は、実は検査会社の一見正常そうな社員数十人を検査して正常範囲を決めていたりします。結構いい加減なものです。そして月経のある女性が鉄不足という事ですが、検査会社の正常値と比較してもさらに鉄不足の人が多いです。ただし、検査会社が設定している正常値はかなりいいかげんなもので、身体に必要な鉄やいろんなデータには、健康でいるための至適値、理想値があります。絶対的にこれだけあった方が良い、それ以下であれば鉄不足ですという値です。それに照らしあわせると月経のある女性の多くが鉄不足という事になります。検査会社の基準の正常範囲内でも、鉄不足、栄養不足ということが多々あるのです。海外の女性のデータに照らしあわせても、日本人は特に鉄欠乏が顕著であるというデータもあります。

現代版栄養失調

現代人が一般的な食事をしていると、栄養失調という事になってしまうことが多々有ります。太っていても栄養失調なのです。「現代版栄養失調」についての本があります。

現代人は栄養失調!

かくれ貧血

貧血ではなくても、鉄不足で様々な体調不良がおこったりしています。

鉄欠乏性貧血と鉄不足について~検査結果の見方:かくれ貧血も体調不良の原因となります

現代人はミネラル不足

ミネラル不足が身体の不調を招いているという事です。ミネラルを測ることができるオリゴスキャンを導入しました。

オリゴスキャン

体内のミネラル&有害金属を検査することが出来ます。
手のひらに光をあてるだけで、体内の必須・参考ミネラル21項目と有害重金属15項目がわずか3分ほどで測定できます。多すぎても、少なすぎても健康に良くない状態になります。そのバランスを測定することができます。

ミネラルとは

健康維持のために必要不可欠なミネラルがあります。
人間の身体は60種類以上の元素で成り立っており、そのうち酸素、炭素、水素、窒素が全体の96%を占めています。残り4%を占めているのがミネラル(無機質)です。

ミネラルはバランスが大切

ミネラルは健康維持に欠かせない重要な役割をしています。たんぱく質、脂質、炭水化物、酵素、ビタミンを摂取しても、ミネラルが無ければそれらはうまく働くことができません。例えば、カルシウムやマグネシウム、リンは骨や歯を構成する主成分で、これらが不足すると骨が弱くなり折れやすくなります。でも、ミネラルが身体に必要だからといって必要以上に摂っているととりすぎになってしまい、かえって身体は不調になります。たとえば、カルシウムを摂り過ぎると鉄やマグネシウムの吸収を邪魔します。このように、それぞれのミネラルはバランスが大切です。

有害金属

有害金属が身体にたまっていると、様々な体調不良につながります。有害金属が身体に蓄積されているのかを検査することで、原因不明の不調の改善の糸口がつかめます。

オリゴスキャン費用

12000円(税込み)

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。