そんなに牛乳を目の敵にしなくてもいいんじゃないですか?!(ぐしかわ看護学校の授業より)

毎年恒例で、年に4コマのぐしかわ看護学校の講義に先日行ってきました。毎年講義に行かせてもらっています。外来が終わってからいくので、遅刻することがあるのですが、今回は特に遅刻が多かったです。本当にすみませんでした。昨年はほとんどがオンラインだったのですが、今年は全て対面で授業をしました。

教科書内容だけでは私が学校行く行く意味が無い(学校の先生が授業をすればよい)と思って、勝手に私が生徒さん達に伝えたい話しをしています。性教育と栄養について、など教科書内容からはずれたお話ししたりしています。その中での感想では、栄養についての話しについて受け入れられないという意見がいくつかありました。

栄養についての講義についての感想:

  • 私たちの健康を思って講義してくれているのは感じますが、内容が少し押しつけがましい部分があると正直思いました。菓子パンやカップ麺などはもちろん食べない方がいいと思いますが、牛乳などは飲んで太陽の日をあびることでビタミンDが作られて骨を強くすると言う話しもあるので、全否定はしない方がいいと思いました。
  • WHOの定義に健康とは、肉体的、精神的および社会的に完全な状態とありますが、パン、牛乳、揚げ物を摂らないとして果たしてそれは“健康”と言えるのでしょうか。甚だ疑問が残ります。
  • 何もかも食べたらダメ、飲んだらダメと言われると何を食べたり飲んだりしていけばいいのか分かりません。遠回しにその飲み物、食べ物を批判しているようにしか思えません。話しを聞いている限り、アドバイスよりも押しつけにしか思えないです。自由に食べたい物を食べ、自身で自己管離した方がいいと思います。

以前にも何を食べたら良いのか、そんな食生活はムリ~!という意見はありました。私の栄養についてのお話しについてもいきなりあれもこれも健康に良くないよと言われると反発する気持ちやどうしたらいいの、という疑問が出てくるかと思います。

私自身、自分は健康的な食事をしていると以前思っていました。食品添加物を避けて、栄養をしっかり摂るようにしていると思っていたのでした、でも、内山葉子先生に栄養や食事のことを教わって、まだまだ足りないという事が分かりました。グルテンフリーカゼインフリー(小麦と牛乳の除去)や色々な食品添加物をできるだけ避けようと思う場合、かなり大変だと思われる方は多いかと思います。また、砂糖に関しても、私は普通の人並みに甘い物が好きだと思っていました。色々と学んで、日本人が今多くの人が砂糖中毒に陥っていて健康を害しているのだと分かってきました。砂糖を基本的に食べないようにすることで、自分自身は体調がとてもよくなったと感じています。このあたりのお話しは下記を参考にしてもらえると良いかと思います。

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パンと牛乳はやめましょう!牛乳編

パンと牛乳はやめましょう!小麦編

現代人は砂糖を摂りすぎている!

私が砂糖をやめた理由

とはいえ、強い動機(がんが見つかった、糖尿病になりかかっている、何か目標があってそれを達成するのに大切だとわかった)などがないと砂糖をやめるというのはなかなか難しいかとは思います。以前娘二人だけのために2時間、食べ物について講義をしたことがありますが、感想は、そうはいっても自分たちは特に今困っていないから、という事でジャンクフードも結構食べています。まあ、実践に結びつかなくても、そういう考え方があるのだと知っておくことは有意義だと思っています。また、私がお勧めする砂糖小麦乳製品食品添加物除去をして、全ての人が体調が良くなるか、というとそうとは言えないので、そういう食事が推奨されているという事をまずは知ることからだとは思います。

乳製品に関しては、チャイナ・スタディー 葬られた「第二のマクガバン報告」という本で、動物性タンパク質がガンや心臓疾患の罹患率を上げるという報告のまとめでわかりやすく、食べ物と病気の関連を紹介しています。乳業会社の利権を守るために、一般にあまり知られていない状況かと思います。

私が最初に内山葉子先生から乳製品や小麦砂糖をやめましょうというお話しをきいたときには、そんなことをしたら食べられる物がなくなってしまうじゃない!といってしまいました。なので、食事について私の話を簡単には受け入れられない人も多いかと思います。また、私が正しいかというと、今後また新たな知見が出てくることもあるかと思います。学生さんの中には、こんな話しをきくために学校にきているわけではない、授業料が無駄になったというような感想を持たれた方もいました。今後勉強をしていって試験に合格しないといけない学生さんだからこそ、砂糖やジャンクフードを控えて、脳の働きをアップすることをお勧めしたいと思って、講義の中でお話しさせてもらいました。今後看護学校での講義を続けていくかどうかも学校の先生と相談しつつ、これからも勉強を続けて、できるだけ良いと思う健康情報を発信したいと思います。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。