赤ちゃんのあやし方~乳幼児揺さぶられ症候群に注意と赤ちゃんは泣いても大丈夫。

乳幼児揺さぶられ症候群

乳幼児揺さぶられ症候群というのは、まわりから見れば「あん
なことをしたら、子どもが危険だ」と誰もが思うほどに激しく、
乳幼児が揺さぶられたときに起こる重症の頭部損傷です。赤ちゃ
んというのは頭が重たくて頚の筋肉が弱いので、揺さぶられたと
きに頭を自分の力で支えることができません。その結果、速く強
く揺さぶられると、頭蓋骨の内側に脳が何度も打ち付けられて、
赤ちゃんの脳は損傷を受けるのです。

赤ちゃんを揺さぶらないで:小児科学会パンフレット

https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/070815_shaken.pdf

赤ちゃんが泣き続けると不安になったり、なんだかイライラしてくることもあるかもしれません。でも赤ちゃんを泣き止ませようとして激しく揺さぶると、赤ちゃんの脳がきずついて、赤ちゃんが死んでしまったり、重い障害を残すことになりかねません。

赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの対処と理解のために~厚生労働省

泣く子は育つ:抱っこ法:阿部秀雄

泣く子は育つ、抱っこ法を知ったのは、私が長女を無理矢理激しく揺すって泣き止ませようとしている様子をみた父からの紹介でした。私は子どもに泣き止んで欲しくて、かなり激し目に赤ちゃんをゆすって、子どもをびっくりさせて泣き止ましていました。赤ちゃんは泣いても良いし、泣くのをきいてあげるのが大切なのだと抱っこ法でならいました。抱っこ法を知って、子どもが泣いてもよいのだ、泣くのをきいてあげようと言うことを頭では理解しましたが、その後の育児でも子どもにイライラすることは多かったです。

子どもの泣くわけ 泣く力を伸ばせば幸せに育つ

阿部秀雄のきっと親子がしあわせになる「抱っこ法」―泣いて甘えて子どもは育つ!

「“泣いてもいいんだよ”の育児 」の紹介

ゆいクリニック受付で販売中!“泣いてもいいんだよ”の育児 峯田 昌  (著)

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お勧めの赤ちゃんのあやし方=赤ちゃんを抱っこひもで抱いてバランスボールで縦揺れをする。

ただ抱いても泣き止まなくて、歩き回ったりしてほしい赤ちゃんもいます。でも、ずっと歩き回ると疲れてしまいます。そこでお勧めなのが、バランスボールを使うことです。抱っこひもで赤ちゃんを抱いてバランスボールで縦揺れであやすと、泣き止んで寝てくれる赤ちゃんが多いです。このやり方で3人目にして初めて赤ちゃんを寝かしつけられるようになったお父さんもいます。「もっと早くしておけば良かった!」と言われました。

バランスボールであやすとき

お母さんやお父さんなど赤ちゃんを抱っこしている大人はしっかりと地面に足の裏をつけましょう。(バランスボールの高さの調節)骨盤をたてて(恥骨と仙骨が地面に垂直になるイメージ)、背筋を伸ばしてバランスボールではねます。

赤ちゃんをあやすとき歌を歌ってあげましょう!

赤ちゃんは器械を通した音より、人の声が大好きです。是非お母さんやお父さんが歌ってあやしてあげましょう。歌を覚えていなかったら、好きな歌の歌詞を壁に貼っておいてそれをみて歌ってあげると良いでしょう。

お勧めの抱っこひも

抱っこひも

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。