経口中絶薬メフィーゴパックによる人工妊娠中絶

母体保護法における人工妊娠中絶の方法として、手術による方法と経口中絶薬による方法があります。海外では30年以上前から行われてきた経口中絶薬による人工妊娠中絶が、2023年4月に認可されて日本でも使用可能になりました。ご希望の方は、ゆいクリニックで経口中絶薬による人工妊娠中絶が選択可能です。

薬剤(メフィーゴ®パック)を用いる方法:

妊娠初期(妊娠63日(9週0日)以下)の場合には経口中絶薬による人工妊娠中絶が可能です。

ミフェプリストン錠という薬剤とミソプロストールバッカル錠という薬剤の投与を受けて行う方法です。

2023年4月に認可

海外では30年以上前から使用されていますが、日本では2023年4月に認可されました。メフィーゴパックによる人工妊娠中絶は全例入院が必要となります。

メフィーゴパックによる人工妊娠中絶のスケジュール

最初のミフェプリストンをクリニックで服用し、一旦帰宅可能です。服用後36〜48時間後に2剤目のミソプロストールをクリニックで服用後は、外出禁止となります。胎嚢が排出されるまでは院内で待機します。通常は、早朝に2剤目を内服した後、4,5時間で胎嚢が排出されて夕方までに帰宅可能となりますが、まれに出血が多かったり、翌朝まで胎嚢が排出されない場合には、手術による人工妊娠中絶を行います。

経口中絶薬メフィーゴパックの費用

経口中絶薬内服後に手術が必要になった場合でも、さらなる追加費用はかかりませんが、メフィーゴパックでの経口中絶薬による人工妊娠中絶をご希望の場合には、通常の人工妊娠中絶手術費用にくわえて追加費用がかかります。

メフィーゴパックについての詳細は、薬を販売しているラインファーマのサイトを参照してください。

ゆいクリニックでの人工妊娠中絶についての詳細はこちらをご参照ください。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。