質問:妊婦さんには有酸素運動(ウォーキングなど)が推奨されていますが、筋トレはどうですか?

質問:妊婦さんには有酸素運動(ウォーキングなど)が推奨されていますが、お腹に少し負担がかかる筋トレ(スクワットや体幹トレーニング)は積極的にしてもいいのでしょうか?

答え:運動については、特に妊娠中の制限はありません。その人個人の体力や妊娠前からの運動状況によって、どれくらい運動をしても良いかは異なってきます。もともとやっている運動はそのまま継続すれば妊娠中も負担無く出来るかもしれませんが、少しでも運動を休むと身体は負荷のかかる運動に対してより負担を感じるので、妊娠したからといって運動を休まないことがお勧めです。悪阻や体調変化で運動を休んでしまった場合には、以前の運動量より負荷を落として運動を再開しましょう。スクワットや体幹トレーニングであれば回数や強度を落として再開すると良いかと思います。

また、普段から運動していなかったという人は妊娠していない人でも、過度な運動は身体に負担になりますから、自分の体調と相談しながら運動しましょう。スクワットや体幹トレーニングも、気持ちよく行えるのであれば制限はありません。

以下に妊娠中にお勧めの運動のコラムをご紹介します。

妊娠中に適した運動(スポーツ)産婦人科ガイドラインより

妊婦さんにお勧めの運動:西式健康法の合掌がっせき運動、毛管運動、膝立金魚運動

 

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。