血液検査のための採血時の注意点

採血の注意点、動画での説明。

採血の注意点について

  • 採血を受ける方が緊張している場合やとても衰弱している場合は横になってもらって採血する。
  • 採血者は緊張を和らげてあげるようにしましょう。
  • 厚い上着を着ている場合には脱いでもらい、服で腕を締め付けないようにする。

複数の採血を行う場合には採血の順番は、下記の通りとする。

真空管採血の場合
  1. 凝固検査用採血管
  2. 赤沈用採血管
  3. 血清用採血管
  4. ヘパリン入り採血管
  5. EDTA入り採血管
  6. 解糖阻害剤入り採血管
  7. その他
注射器採血での分注の順序
  1. 凝固検査用採血管
  2. 赤沈用採血管
  3. ヘパリン入り採血管
  4. EDTA入り採血管
  5. 解糖阻害剤入り採血管
  6. 血清用採血管
  7. その他

※真空採血管で採血量が十分に得られなかった場合、採血管内部が陰圧状態のままとなり溶血の要因となりますので、採血後は容器のキャップに未使用の注射針を刺し、空気を入れて陰圧を解いてください。

※シリンジ採血より採血管へ分注する際は、強く押すと溶血の要因となるので注意しましょう。採血管とシリンジを寝かした状態で内筒を押すと採血管中の血液や試薬などが逆流し、次に分注する物にまざってしまう可能性があります。採血管は試験管立てなどにたてて、注射針を採管管のゴムの部分に刺してゆっくりと注入してください。採血管のキャップを外して分注する場合は、シリンジから注射針を外してゆっくりと注入し、別のキャップを用いて閉栓してください。

静脈採血でのポイント

血管の選び方

  • 肘や手背の血管を選ぶ。肘の外側部を通る血管が比較的太く、穿刺時の痛みが少なく、一般的。
  • 皮膚を横に引っ張ってみて、皮膚と一緒にうごく血管は針を刺した際にうごきやすく採血が難しい。
  • 血管がうまく見つからない場合は、腕を温める。腕を下に降ろす、
  • 針の刺入部が蛇行していないか確認しましょう。
  • 肘静脈の内側部は、神経走行や痛点の分布が多いため可能な限り避ける。

採血時の注意点

溶血(赤血球が壊れること)が起こると、血液検査結果に誤差が生じます。出来るだけ、正しい結果が出るように注意しましょう!

  • 駆血帯で長時間強く圧迫しない(溶血が起こる可能性がある)
  • 手を開いて再び握る動作を繰り返さない(溶血によりカリウム値が高くなるという報告がある。)
  • 白血球や血小板が異常高値である場合は凝固しやすいので、赤血球が壊れることがある。
  • 皮膚の消毒は、消毒液を塗布した後、消毒液が乾燥するまで待ってから穿刺を行う
  • 23Gより細い針で採血しない
  • シリンジで採血した場合、内筒を強く引かない
  • 分注するばあいはゆっくり行い、転倒混和はゆっくりと行う。泡立たせない。
  • 採血管は立てて静置する
  • 指定された温度で管理する(血清採血用容器の場合、遠心分離を行わない場合常温保存(15℃から28℃)、遠心分離を行った場合冷蔵保存(4℃から15℃未満)

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。