その不調、超加工食品が原因かも?

その不調、超加工食品が原因かも?「便利な食べもの」を減らして健康を守る

パン、カップ麺、スナック菓子、甘い飲み物、冷凍やレトルトの調理済み食品。
忙しい毎日の中で「手軽でおいしい」食品は強い味方です。

しかし近年、こうした“超加工食品”を日常的にとることが、健康にじわじわ影響する可能性が指摘されています。
まずは「何が超加工食品なのか」「どう避けるとよいのか」を、分かりやすくまとめます。

超加工食品とは?

超加工食品とは、砂糖・油脂・塩分に加えて、保存料・加工デンプン・硬化油(添加硬化油)など、家庭ではあまり使わない成分が多く使われ、工業的に大量生産された食品のことです。

「超加工食品」の例

  • 大量生産でパッケージされたパン
  • 炭酸飲料・加糖飲料
  • 甘い/塩味のスナック菓子
  • ミートボール、チキンナゲットなど、保存料(亜硝酸塩など)を加えて加工された再構成成肉製品
  • 即席麺インスタントスープ
  • 冷凍食品常温保存できる調理済み食品
  • 砂糖・油脂類・家庭で使わない添加物(添加硬化油、加工デンプン、アイソレートプロテイン等)を主な原料とする食品

なぜ“超加工食品”を減らすと健康にいいの?

超加工食品は、便利で食べやすい反面、次のような特徴を持ちやすいと言われています。

  • 糖質・脂質・塩分が多くなりやすい
  • 食べ過ぎにつながりやすい(味が濃い・食感が良い・手軽)
  • 体の炎症・代謝の乱れの土台になりやすい可能性

「なんとなく疲れやすい」「体重が落ちにくい」「肌荒れが続く」など、はっきりした病名がつかない不調があるときも、“加工度の高い食品が多くなっていないか”を見直すことは、とても大切なセルフケアになります。

超加工食品を避けるコツ(今日からできる)

完璧を目指す必要はありません。「回数を減らす」「置き換える」ことから始めましょう。原材料もチェックして!

  • 飲み物を変える:炭酸・加糖飲料 → 水、無糖茶、炭酸水(無糖)(できればカフェインなし)
  • 主食を“素材の見えるもの”に:菓子パン中心 → ごはん+具だくさん味噌汁、
  • 即席麺の頻度を下げる:週3回 → 週1回へ(代わりに冷凍うどん+卵+野菜など簡単メニュー、できれば小麦では無く、米飯がベター)
  • おやつを置き換える:スナック菓子 → ナッツ、果物、ゆで卵、スティック野菜など
  • 買う前にラベルを見る:原材料が長い/見慣れない添加物が多い → “毎日は避ける”目安に

まとめ:健康を守る近道は「加工度を下げる」

超加工食品は、忙しい現代では完全にゼロにするのが難しい食品です。
だからこそ、ポイントは「ゼロ」ではなく「減らす」こと。

加工度の高い食品が続く日があったら、次の日に戻せばOK。
“便利な食べもの”を少し減らすだけで、体はちゃんと応えてくれます。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。