西原式離乳食について

先日講座を開催した際に、参加者から西原式離乳食について質問がありました。

私は西原式離乳食についてはよく知らないのですが、ネットで調べると、『西原式育児』とは元・東大病院口腔科西原克成先生が推奨する育児法だそうです。育児に関して色々と指導があるようですが、離乳食について取り上げると、1歳までは離乳食を与えずに、2歳過ぎまで母乳またはミルクを中心に食事をするという育児法の様です。

子どもの腸の発達は1歳半から2歳くらいでしっかりと栄養吸収出来るまでに育つことが出来るそうなので、2歳までは私も母乳をしっかりあげるということをおすすめします。あるデータでは1歳をすぎても栄養の2割以上を母乳から摂っていると言うことです。でも2歳まで母乳メインで食事をほとんどあげないのは問題ではないかと思います。

子どもの発達は個人差があるので、6ヶ月から固形物が食べられるような子もいれば、8ヶ月でももぐもぐゴックンが出来無い子どももいると思います。その場合にはあせらず、いつか食べると気長に待っていたら1歳くらいまでには食べられるようになるのではないかと思います。

うちの子ども達はあまり離乳食を食べずに困った経験がなかったのですが、次男で初めて、食べられない子どもを経験しました。8ヶ月になっても豆腐をつぶした物なども口に入れたら、べーっと吐き出していました。その後は食べるようになったらもりもり色々と食べて、よく食べる子に育ちました。その子にあわせて食べさせるという事でよいかとは思います。

離乳食で何を食べさせるかというのは中々難しく、私も何がベストか検討中ですが、生のお野菜果物に酵素ビタミン豊富なので、すりおろし野菜や果物をあげるのは、子どもの健康に良いのではないかと思っています。また、鉄分や亜鉛、カルシウムのミネラルを摂るために煮干しだし味噌汁おすすめです。https://www.yuiclinic.com/information/2557/

離乳食は固形食を食べるための練習と思って、あまり焦らずにこれだけで栄養を摂ろうとは思わないで良いのではないかと思います。ただ、できるだけしっかり噛んでアゴを発達させるというのは大切だと思います。私自身しっかり噛んで食べることの大切さに気づいたのは、数年前に内山葉子先生に指摘されてからなのですが、それに気づいてから、子ども達や自分がいかに噛まずに食べていたかに気づかされました。

今は食事の際に、子ども達に良く噛んでとしつこく声をかけるのですが、一度ついてしまった噛まない習慣はなかなか修正出来ていません。離乳食時期からゆっくりしっかり噛むことを練習できたら良いだろうなあと思います。

良く噛んで、食べ物を唾液としっかりと混ぜ合わせて、胃に送り込んであげないと、結局食べた物が腸でしっかりと影響吸収されずに大腸で腐敗して、体に毒素が巡るという事になりかねません。是非しっかり噛んで食べることが大切ですね。

以上簡単ですが、離乳食に関してのコメントでした。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。