普段の月経と違う多めの出血についての相談

普段の月経と違う多めの出血についての相談

今月の月経は、先月の生理より少し遅めに月経があり、昨日はズボンからもれるくらいの大量の出血がありました。頭が痛くだるいので市販の痛み止めを服用しました。 今朝は出血がなかったので出掛けたのですが、出先でまた大量に生理があり、今度は痛み止めを少し多めに服用しました。お腹は痛くないのにだるくて頭痛がありこんな生理は初めてで不安です。

相談の回答

普段と違う月経について

普段と違う月経の状況にご心配のことと思います。もし出血量が多い状況が7日以上続くようであれば婦人科受診して相談してみてください。普段の月経は多くないとのことで、すぐに貧血を心配しなくても良いと思いますが、子宮内膜の異常など無いかどうか、出血原因として何か異常が無いか、出血が長引くなら診察を受けた方が良いかもしれません。多量の出血が3,4日で治まるなら様子をみて良いかと思います。普段の月経と違う状況に戸惑うかと思いますが、特に明らかな原因がなくても時に排卵がきちんとおこらない月経で通常と違う状況となることもあります。今回だけでのことあればあまり心配しないで様子を見て良いかと思います。

頭痛への対処

頭痛と倦怠感があるとのことですが、月経中は水のバランスが変化します。ジュースなどではなく、水を1.5~2Lと多めにとって休むことをお勧めします。水は一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ頻回にとること、食事中食事前後や寝る前はとらないようにすることをお勧めします。

痛み止めと月経痛の対処方法について

鎮痛薬はどうしてもきついときには痛みを和らげてくれるのでとても助かりますが、免疫力を落としてしまいます。身体を温める、水分を摂る、入浴して汗をかくなどの対処で楽になるのであれば痛み止めはとらずに休むことをお勧めします。倦怠感など体調が悪いときには消化に負担をかけないように生野菜や果物などをとって、食品添加物の含まれた加工品は避けることをお勧めします。内くるぶしから上に指を4本あてたところにある<三陰交>というツボを押すと、月経痛が和らぐので是非試してみましょう。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。