質問:月経時の下腹部痛やイライラ感、それから不正出血があります。

質問:3年前から月経時に下腹部痛やイライラ感があり、不正出血があります。

答え:

不正出血について

不正出血がある場合には、是非婦人科で診察を受けるようにしましょう。子宮頚癌検診は1~2年に一回は受けるようにした方がよいです。ガン検診で異常が無かったとしても、子宮の内膜の方に異常があるかもしれないので、婦人科で何か異常がないか診てもらうようにして下さい。診察の結果異常が無いという事は多いです。でも中には重大な病気が隠れている場合もあります。

月経痛について

月経時に下腹部痛やイライラがあるということですが、治療方法としては、漢方薬、低用量ピル、黄体ホルモン、食事や運動療法、鎮痛薬などがあります。こちらも月経痛がある場合に、子宮筋腫や子宮内膜症などの身体の形の異常が無いかどうかをしらべてもらうために婦人科受診をお勧めします。また治療方法についても婦人科で相談できます。漢方薬については、婦人科でも得意な先生と、そうでない先生がいます。もし漢方を希望する場合には、漢方専門の先生のところで相談するという方法もありです。ただし、その場合でも一度は婦人科で診察をうけて器質的異常(子宮や卵巣の形の異常)の有無を診てもらいましょう。

月経時のイライラについて

月経痛の治療についても通じますが、食事療法をお勧めします。月経時には特に甘い物が欲しくなったりすることがありますが、急に血糖をあげる甘い物をとると、急激に血糖が下がって、イライラしたり、どっと落ちこんだりすることがあります。できるだけ急激に血糖値をあげないように空腹でつまむおやつは、ナッツや果物がおすすめです。砂糖についての動画を良かったら参考にしてみて下さい。youtube砂糖をやめましょうhttps://www.youtube.com/watch?v=BBKlQYJ4j8A

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。