梅湯流し(腸洗浄)について

ウポワズ(断食)

⚫ウポワズ(断食)は肉体的にマンネリズムになっている食事を断ち、胃や腸や内臓器官を少しでも「空」に近づけ、さらには心をも浄化すること。

直感力を養う坐禅断食 野口 法蔵著

断食のやり方

⚫初めての人は、朝食と昼食の2食を抜きます。

⚫断食の前数日間はできれば断食準備として食事を生野菜中心で、砂糖乳製品食品添加物肉や魚など動物性蛋白を控えます。

⚫1日断食は、前日の夕食とその日の朝食・昼食と抜きます。

⚫2日断食は前日の朝食から2日目のの昼食まで抜きます。朝食のみぬいても良いです。

⚫水をこまめに少量ずつで結構ですが、1日2Lくらいは飲んでください。

⚫水だけの断食が辛い場合や断食が初めての方は、玄米酵素つかった断食をご紹介しています。

梅湯流し(腸洗浄)

⚫一日断食の場合には、朝食と昼食をぬいて夕方5時頃

⚫2日断食の場合には、一日断食して翌日朝食と昼食をぬいて午後3時頃にお流しを行います。

⚫一日半断食で、2日目の午前11時頃にお流しをして夕食から断食明けの復食を開始することも可能です。

梅湯流し(腸洗浄)準備する物

⚫梅湯と生野菜を使う

☆断食明けの食事:梅湯流しは、40分から1時間かけてゆっくりと食べます。

①梅湯:大根煮汁に無添加の梅干し実をほぐしてよくかき混ぜたもの どんぶり4杯分(体格の良い人は6~8杯分)

②生野菜:季節の新鮮な無農薬野菜が望ましく、なければ安全な野菜洗浄剤で洗いましょう。色の異なる五種類(キャベツ。キユウリ。大根。人参など)を食べやすい大きさに切って、少しのみそや塩をつけて食べる。

③果物:季節のものを2種類用意します。甘すぎない果物にしましょう。

※生姜入リミルク紅茶を最後に飲むように原文にはありますが、なしでもお流し出来ます。

梅湯流し(腸洗浄)をする

<用意するもの>

①梅湯

⚫鍋にどんぶり4杯(1杯300ml、体格の良い人は6~8杯(1200~2000ml)くらいの湯で大根を煮ます。

⚫梅干しを8~10個準備。ほぐした梅干(無添加のもので、自然塩とシソだけを使用したもの)を1~2個ずつどんぶりの中でほぐします。

⚫塩をごく少量ひとつまみ程度味が塩辛くない程度入れます。(塩に含まれるマグネシウムが下剤の役目を果たす)

<用意するもの>

②生野菜:季節の新鮮な無農薬野菜が望ましく、色の異なる五種類(キャベツ。キユウリ。大根。人参など)を食べやすい大きさに切って、少しのみそや塩をつけて食べる。

③果物:季節のものを2種類用意します。甘すぎない果物にしましょう。

食べ方

①梅湯をどんぶりに1杯ゆっくり飲みます。冷えた身体にあったかい梅湯がおいしく、安らかな気分になります。

②生野菜を食べながら、梅湯を3~ 4杯飲んでいくと便意を催してきます。排便は数回起きますが、個人差があります。その間、野菜と梅湯をゆっくり味わいながら食べましょう。大根煮汁のために煮た大根にほんの少しの生味噌をつけて食べたり生野菜をとるとそのおいしさに感動します。

③便通が3~ 4度以上になると、野菜を止めて、季節の果物を食べます。先に果物を食べると、野菜が美味しく感じなくなります。

お流しのときの様子

⚫排便を重ねていくと、透明の便と共に先ほど食べた生野菜が排出されると、自然に便意も収まり、お流しの完成となります。

⚫その時に胃腸に残っているのは、無農薬などの生野菜です。飢餓状態の体に、新たに洗浄された腸による吸収が開始され、吸収力とエネルギー再生工場が始動しはじめ、生命のリフレッシュにつながるのです。夕食はそのまま食べずに、次の日からは徐々に平常に戻します。

⚫断食明けの復食を行っていきます。

断食は繰り返すと良い

⚫3か月以内に(2週間以上間隔をあけて)2回目、半年以内に3回目の断食をするとよい。

⚫週1日断食(2食抜き)を4回続けると、2泊3日の断食と同じ効果がある(明けは普通食でよい)

⚫宿便は2回目からよく出るようになる。

  • アトピーや湿疹の場合:大人は断食後2~3日目で症状が出る。子供は一定せず、後日出ることもある。症状がひどく出たのちに治る。

金村 毅先生 松山大学名誉教授(健康学)日本ホリスティック医学協会理事

⚫今まで約20年間このウポワズを指導してきました。大学の授業においても毎年実施していますが、女子学生には便秘のものが多く、初めての挑戦で「お流し」は約50%以下しか成功しませんが、2回目となりますと80%以上の学生が成功し、それ以降便秘がほぼ改善されるという結果が出ています。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。