女性ホルモンを使った生理痛の治療方法について

女性ホルモン薬

  • 黄体ホルモン単独
  • 黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類を含む
  • 生理の量を減らして、生理の時の体調不良を軽減させる。
  • 毎日服用するタイプ、3週間内服して1週間お休みするタイプ、子宮腔内に装着するタイプなどがある。

昔の人に比べて月経の数が多くなっている現代女性

  • 約100年前:出産8回、生涯の月経回数約50回
  • 現代:出産2回程度、生涯の月経回数450回

生理痛と子宮内膜症

  • 明らかな形の異常がなくても生理痛がある。
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症
  • 一般的な診察で異常がなくても、生理痛があるなら、子宮内膜症が多くの人にあるといわれている。
  • 子宮内膜症:子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する病気

診断のための診察

  • 問診:困っている症状について伺います。
  • 超音波検査:おなかの上から、もしくは膣または肛門から子宮や卵巣の状態を観察します
  • 生理の量が多かったり、症状によっては、血液検査も行います。

生理痛がある場合

  • 筋腫や腺筋症、子宮内膜症との医学的な診断に関わらず、体の不調のサイン
  • 中医学ではお血との関連が言われる
  • お血を良くするために生活改善は大切。

お血とは

  • 血液がどろどろで流れにくくなっている状態
  • 様々な病気・不調を引き起こす、言わば『万病の元』となる状態

女性ホルモン薬に子宮内膜症予防効果

  • 女性ホルモン薬を使うことで将来的に子宮内膜症がひどくならないようにしたり、将来的に妊娠しづらくなるということを予防する効果が期待できる。
  • まずはホルモン薬を使用して、その後に平行して生活改善を行っていく。

ゆいクリニックで処方できる生理痛の治療に使える女性ホルモン薬

  • 黄体ホルモン

ノアルテン、デュファストン、ディナゲスト0.5mg

(ジェノゲストは子宮内膜症の治療として処方可能)

  • 黄体ホルモン・卵胞ホルモン合剤

ルナベル(フリウェル)LD、ULD、ヤーズフレックス、ジェミーナ、

 ミレーナ

コラム

お産をしたことの無い人でも挿入可能です。

黄体ホルモン

  • 男性ホルモン作用の少ないジェノゲストとディナゲスト0.5mg
  • ノアルテン
  • 一ヶ月分の費用:
    ノアルテン(950円)
    ジェノゲスト(1580円)
    ディナゲスト0.5mg(3200円)

薬を使っても、使わなくても生活改善

  • 生理痛を治すためには、様々な治療方法があります。
  • どの治療を行うにしても、生活改善が基本です。
  • 症状は身体からのサインです。
  • 生活改善で治ることも多い。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。