離乳食に玄米OKと言う人とダメな人がいます。どちらが正しいですか?

質問:離乳食に玄米OKと言う人とダメな人がいます。どちらが正しいですか?

答え:玄米は消化が難しいので、赤ちゃんにそのまま食べさせるのはお勧めしません。玄米クリームなら離乳食でもOKかと思いますが、玄米は出来れば無農薬が良いですが手に入らなければ、普通の玄米でも大丈夫です。。玄米を摂ることで、ヒ素を多量に摂取するのでは無いかと心配する声もありますが、食事としてとる分には、明らかな害はないかと思います。赤ちゃんには七分づき米の活用もお勧めです。

七分づき米のすすめ

玄米の消化の難しさ

植物の種には酵素の働きを邪魔する力があります。玄米も食物の種なので、そのまま食べると酵素を邪魔してしまいます。食物の種は、水につけて発芽させるとその酵素阻害作用が解除されます。水につけないと酵素阻害作用によって他の食べ物の栄養吸収を邪魔してミネラル不足(鉄欠乏性貧血など)になってしまうことがあるので、必ず水につけて発芽させてから食べるようにして下さい。

玄米をお水につけてから炊きましょう。乾燥を避けましょう。

発芽させた後に乾燥させると再度お米が酵素阻害作用を強力に持ってしまうので、発芽したあとお米を乾燥させずにすぐに炊いて下さい。市販の発芽玄米は発芽させた後に乾燥させていますので避けましょう。 冷蔵庫など低温で水に浸した場合、酵素阻害作用はあまり除去されないというデータがあります。室温で水に浸しましょう。

玄米の炊き方

玄米ご飯のすすめ

玄米クリーム

材料:水に24時間ひたした玄米 玄米0.5合(90g)に水450ml、玄米1合に水900ml(玄米と玄米の5倍の量の水)※水が少なめですと、濃い玄米クリームになります。水が多めですと、薄い玄米クリームになります。

  1. 水に浸した玄米と水をジュースミキサーやブレンダーに入れて、しっかりと玄米が砕かれて水と混ざり合うようにします。
  2. 鍋に玄米と水を混ぜた液を入れたら火をつけます。※普通は強火にしますが、熱伝導の良い鍋でしたら中火以下にします。
  3. スプーンやしゃもじを使ってゆっくりとかき混ぜます。  ブクブクと沸騰してきたら弱火にしましょう。    そうすると、だんだんと、知らず知らずのうちに、いつの間にか「クリーム状」になっていきます。※はじめからかき混ぜていないとダマになるので要注意。
  4. ぐつぐつとしてきたら火を弱めてさらにまぜ、お好みのクリーム状(糊状)になったら弱火のまま炊き、ピカピカとした照りがでていっきに軟らかくなるのが完成の目安。
  5. さらに甘みを出したい場合には火を止めてから蓋をして蒸らして下さい。30分ほど蒸らして、最後の弱火で5分ほど混ぜるととろみとつやがさらに出ます。

醤油などをかけてお召し上がりください。他にも、生醤油、生味噌、黒ゴマ塩、黒炒りゴマなどをかけて食べています。

玄米酵素

⚫玄米・胚芽・表皮を麹菌によって発酵させた、消化のよい食品です。

⚫健康に必要な栄養素が40種類以上含まれており、白米を食べていても玄米酵素を補えば玄米食以上の栄養価値が生まれています。

玄米を消化・吸収しやすくするために、麹菌で発酵しています。発酵により各種酵素が生まれ、健康に役立つ成分が増加します。

⚫玄米が健康に良いことは分かっていても、なかなか玄米食に切り替えられなかったり、消化が難しい小さい子供やお年寄りでも安心してたべられます。

白米+玄米酵素2袋で玄米食以上の栄養!

 

玄米酵素:F100

玄米酵素F100(顆粒)

内容量  315g(3.5g×90袋)※1日6袋で15日分【1日あたり 360円】

原材料  玄米胚芽・表皮、玄米、麹菌/貝カルシウム

ゆいクリニック離乳食講座

卒乳講座とベビーケアと交代で3ヶ月に一回開催しています。

「食事の楽しさは離乳食から」

食事には本来人間のからだの機能を維持し、成長させるための「栄養」の意味と、豊かな人生を営む上での「楽しみ」というもう一つの意味をもっています。離乳食はそうした意味からもからだに必要な栄養のバランスだけではなく、赤ちゃんに食べる事の楽しさを教える心の発達にとっても大切なことを助産師によりお伝え致します。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。