コレステロールの薬を飲み続けると、ビタミンDやCQ10が不足してしまう!

内山葉子先生著書「この薬、飲み続けてはいけません!―薬をやめれば超元気になる」

すべての薬は、内臓、特に腎臓と肝臓に負担をかけます。
そのため、短期間でわかるハッキリした副作用以外にも、体に害を与えます。ですから、不要な薬はできるだけ飲まないことが、健康を保つ秘訣です。
しかし、極端に薬を拒絶するのも危険です。本当に必要な薬もあるからです。
また、できればやめたほうがいいが、急激にやめると危険なため、医師の慎重な判断のもとで、やめる必要のある薬もあります。
この本では、そのなかから、特に、
「長期的にくり返し使うことで多くの問題が生じる。しかもそれがあまり知られていない」
「頻繁に使われている」
「安易に投与されている」
「漫然と長期的に使われやすい」
などに当てはまる薬について詳しくわかりやすく書かれています。

高脂血症(コレステロールが高い状態)の治療

高脂血症の治療の基本は、生活習慣の改善であり、運動・食事療法です。それでもうまくいかない場合、お薬を使います。お薬の治療によってコレステロール、中性脂肪の値を上手にコントロールし、動脈硬化の進行を抑制し、将来的に起こりうる心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を予防することを期待します。

高脂血症の治療薬

スタチン系製剤(HMG-CoA還元酵素阻害剤)、陰イオン交換樹脂(レジン)製剤、小腸コレステロールトランスポーター阻害剤、ニコチン酸誘導体製剤、フィブラート系製剤、EPA製剤、EPA・DHA製剤など

スタチン

肝臓において、コレステロールの合成をおさえるたり、LDL受容体という血液中のLDLコレステロール(=悪玉コレステロール)を細胞の中に取り込むことによって、血中LDLコレステロール(=悪玉コレステロール)を減少させたり、HDLコレステロール(=善玉コレステロール)を増やす効果があります。
高い効果が期待できるため、よく処方されるお薬です。

コエンザイムQ10(CoQ10)

CoQ10は、からだの中でエネルギー作りに関わったり、サビ取りをしてくれている大切な栄養素です。還元型CoQ10はからだのサビ取りに働きます(抗酸化作用)

ビタミンDについて

脂溶性ビタミン D,A,K,E
ビタミンDはカルシウムのバランスを整えるのを手伝ったり、骨の健康を保つのに働いています。
免疫力アップ、様々な病気から守ってくれる大事な栄養素

ビタミンDの働き

  • カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を盛んにし、小腸からのカルシウムの吸収を高めます。
  • 血液中のカルシウムを骨へ運び、カルシウムが骨に沈着するのを助けて丈夫な骨や歯の形成に働きます。
  • カルシウムの濃度を保つ働きをします。
  • 骨を丈夫にするためにはカルシウムだけでなく、ビタミンDやマグネシウムを摂取する必要があります。

ビタミンDの効果

  • 免疫力アップの効果やガンや糖尿病、自閉症などに有効という報告あり
  • 大腸がんや乳がんなどに関して、日頃からビタミンDを多く摂っている人ほどがん発症の危険度が低いという多くの報告がある
  • ビタミンDを多く摂っている人ほど高血圧や心疾患、脳卒中、糖尿病などの様々な生活習慣病にかかりにくく、認知症やうつ(鬱)の予防にも有効であるという多くの報告がある。
  • ウィルス感染対策:東京慈恵会医科大学准教授・臨床研究開発室室長の浦島充佳氏によって、ビタミンDがインフルエンザなどの感染症の予防や、アトピー性皮膚炎の改善などに有効に作用すると報告されている。
  • コロナウイルスに血中ビタミンD濃度が30ng/ml以上の方はほとんど感染せず、さらに死亡率も低く、重症化を防ぐ可能性がある。
  • 外科手術後の感染症リスクを下げる
  • ビタミンDが高い方がアレルギーリスクが低くなる。
  • 癌のリスクがへった、うつのリスクがへった。
  • ビタミンDが不足すると小腸の絨毛が短くなってしまう
  • ガンの再発率を下げる(毎日2000IU=50μgのビタミンDをとるとガンの再発が減った。ビタミンD濃度がもともと20~40あった人の方が再発率が低かった。)
  • 妊娠中の病気(高血圧や糖尿病、早産など)の予防効果の可能性
  • 不妊治療の効果を高める。

コレステロールが低い方が寿命が短い

コレステロールが高い場合には高脂血症という病気ですが、低い場合には特に健康診断ではスルーされてしまいます。でも、実は低い方が寿命が短いというデータがあります。TCHO(トータルコレステロール)180くらいは最低ないと、寿命が短くなるといわれています。また、うつや自殺、暴力性などとコレステロールが低すぎることが関係あるという報告もあります。中年女性なら220くらいは普通です。少し高めで基準値に引っかかる場合でも、LDLコレステロールが酸化しなければ動脈硬化のリスクは上がりません。抗酸化力を高めましょう。

コレステロールはホルモンの原料になる

コレステロールが高いと動脈硬化(血管がかたくなる)から心筋梗塞や脳梗塞で死んでしまうと言うことで、コレステロールが高い事は良くないことと思われがちですが、コレステロールは、女性ホルモンやステロイドホルモンの大切な原料です。是非、タンパク質やビタミンなど栄養をしっかりとって、コレステロールが最低180は保てるようにしましょう。また、お薬をのんで、コレステロール値が下がりすぎてしまったら、お薬の調整が必要です。

コレステロールを無理矢理下げるお薬

コレステロール値を無理矢理下げるお薬は副作用が心配な場合もあります。もし可能なら抗酸化力アップしてくれる、DHAやEPAのお薬をつかって、生活習慣を改善していくことがおすすめです。

25OHビタミンD(25ヒドロキシビタミンD)検査

ゆいクリニックで検査が受けられます。自費で3200円(2022年3月現在)です。原発性骨粗しょう症の場合、骨粗しょう症薬剤治療方針選択時に一回だけ検査が保険で受けられます。

ビタミンDを検査してみよう!

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。