妊娠中のセックス:お勧めの体位

妊娠期間中はおなかの赤ちゃんの事が気になって、セックスがあまり楽しめなかったり、セックスを一切避けるという方もいるかと思います。妊娠中のセックスは、切迫流早産のリスクがある方には避けるように指示される場合もあります。ですが、経過が問題なければ、一切セックスをしないということは、夫婦のコミュニケーションの危機にもなりかねません。実際に妊娠をきっかけにセックスレスになってしまうカップルもいます。でも、セックスは妊娠中の女性にとっても精神的にも夫婦のコミュニケーションにもプラスになるのでよい効果があると思います。

妊娠中のセックス

妊娠中ってセックスしていいの?

妊娠中のお勧め体位

妊娠中にセックスをする場合には、腹部を圧迫せずにあまり深くペニスを挿入しない体位がお勧めです。具体的には女性が上になったり、横向きなどで、自分でペニスを深く挿入しないようにコントロールできると良いかと思います。

妊娠中のオーガズム

  • オーガズムや乳頭刺激は、脳下垂体からオキシトシンの分泌を促すことで、子宮収縮を起こす原因になります。
  • ただ、この子宮収縮は陣痛につながるものではありません。
  • 過度の乳頭刺激は10ヶ月までは控えましょう。

オキシトシンアップのふれあい

ペニスを挿入することにこだわらずにペッティングやフェラチオ、手でのペニスの愛撫などもおすすめです。

ただ静かに抱き合うハグはオキシトシンをアップしてくれます。

妊娠中セックスを極端に避けるのではなく、夫婦のコミュニケーションを大切にしましょう。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。