分娩台では産みたくなかった!

当院でお二人を出産された方の第1子と第2子のお産の感想をご紹介します。ご自身のブログでも紹介されているお産の感想ですが、とっても詳しく書いてくれています。初産の時と二人目のときのお産の進み方の違いも面白いです。二人目の時に、陣痛が始まって産院に向かうまでちょっと時間がかかっていますが、二人目はもっと早く進むこともあるので、しっかり陣痛があったら早めに産院に向かうことをお勧めしますよ。

2016年1月12日出産 第1子 2830g 男児

私は常々、自分が出産する時は
【分娩台のない所で出産したい】と思っていました。

それは、昔から母が私に「お産に医者はいらないと思った」と言っているのを聞いて育ち、出産にまつわる本や漫画を読んで、分娩台に良いイメージが一つも持てなかった事、
あの拘束されているような体勢、開きっぱなしの股、ずっと上を向いて自分の意思で動けない姿勢。

考えれば考える程、
「分娩台は嫌だなぁ・・・」
という思いが募っていたせいだと思います。

ですから自然と、産院選びをする際の必須条件は、【分娩台のない所】でした。

ですが、助産院や自宅出産は条件がそろわないと難しい事、出産自体が初めてなので、なにかあった時にすぐ医療行為を受けられる安心感も欲しいと思っていた所、

・分娩台がない事
・助産師さんメインでの出産ができる事
・何かあった際、すぐ医療行為がうけられる事

この条件が揃っているゆいクリニックを発見!!

「ここで出産したい!」と即決する程、私にとってゆいクリニックのスタイルは完璧なものでした。

そんな訳で、ゆいクリニックでの出産を決めたのですが毎回の検診の際の助産師外来やマタニティ―クラスで色々な事を教えてもらえたり、様々な知識を取り入れられたり
とても有意義な時間を過ごせた事もとても良かったです。

夫も一緒に受けられる、男の人の事を考えたマタニティークラスもとてもありがたかったです。

そんな楽しい妊娠生活を送りながら出産予定日を過ぎて前駆陣痛が起こるようになって数日。。。予定日から4日後に、前駆陣痛から本陣痛へ移行した時
私は「こんな感じなら全然余裕~♪」と、今から思えば完全にお産を舐めていましたw

最初は生理痛が重い位の痛みから始まったので余裕の状態で
時間の感覚を測っていたのですが、痛みの波が生理痛MAXより強くなった為、
クリニックへ電話し、夜中の2:00頃向かいました。

そして、クリニックへ着いたのがAM2:30頃。だんだん痛みが強くなってきた為、湯船に入ったり、テニスボールを使ってマッサージをしてもらったりして痛みに耐えていました。痛みに耐えながらも6時間半が経過・・・

AM9:00頃、助産師さんが変わり
たまたま山梨から助っ人に来ていた松浦さんという助産師さんがついてくれた際、
痛みでどうしたらいいかわからなくなっていた私に
「そんなに力入れてたらもたないから痛みを逃しましょう」というアドバイスをしてくれて、
力を入れないでいきみを逃すという方法を教えてもらってからは
陣痛をやり過ごすのがとても楽になってありがたかったです。

お昼ころになり、陣痛の波が少し遠のいたのでクリニックの2階を歩いてみたり、
階段を上り下りしたりして陣痛を持続させながらも時間が過ぎていきました。

夕方、夜になっても子宮口がなかなか開かないし、破水もまだ無いという状況の中、
陣痛の痛みと「この痛みはいつまで続くの?」という思いでいっぱいだった私に
松浦さんが、「赤ちゃんがゆっくり出てこようとしてるのはゆっくりな理由があるのよ。
辛いのはずっとは続かない、必ず終わりがあるからね」

と励ましてくれた言葉がとても印象に残っています。

でもその時は、もう全く余裕がなくて
「(TДT)ゆっくりな理由ってなに~~~??!!」と絶叫してましたけどww

そして深夜2:00頃、激痛の中こんなに痛いんだからもう子宮口も5cm以上は開いているだろうと思い診察してもらった所、なんと!まさかの3cm!!∑(T□T)

う(゚∀゚)━( ゚∀)そ━(  ゜)━(  )で━(゚ )━(Д゚;)━しょ(゚Д゚;)━━━!!!???

この激痛はいつまで続くの??!!と、なかばパニックに陥り、完全に心が折れましたwwもう痛みがとにかくひどくて、陣痛がくる度ずっとさけんでるから
喉も痛いし、体力は消耗するしで、ふんだりけったりでした。

陣痛の痛みに耐えることに疲れ果てて、無痛の2、3分くらいの間は
意識を失うように寝てたのか、記憶があいまいな所もありますが、
そんな中、一つだけ安心だったのは
ずっと赤ちゃんの心音が元気だった事。

どんなに時間がかかっても、心音はいつも通りの正常数値で
弱くなる事も無く、元気でいてくれた事が支えになり
「もうちょっと頑張ろう」という気持ちにさせてくれました。

それから7時間後くらい。

「一回立ってみましょうか?赤ちゃんが下りてきやすいので」
というアドバイスをもらい、夫につかまって膝立ちからなんとか直立の姿勢になりました。

この体勢で、いっきに赤ちゃんが下りてきたのが分かったのですが
同時に、「やばい!あそこが裂けるー!!!」という程の痛みが来て
ほんとに裂けたかと思いました。w

ありがたい事に助産師の鈴木さんが会陰に(たぶん)オイルを塗りながら
裂けないようにケアをしてくれてたおかげで裂けることはありませんでしたが、
結局最後まで破水はしませんでしたw

破水しないで生まれる事もあるというのを知らなかった私は
ひたすら破水を待っていたのに・・・

よくいう「バシャッ!」という
感覚を体験してみたかった。。。

でも、残念ながら破水の感覚は今でも分かりません。
どうやら私の卵膜は、とても強靭だったようです。w

破水も無いまま直立の体勢で何度かいきんだ後、
横になって5回目位のいきみでやっと、やっっと
待望のわが子は生まれてくれました。

最初の陣痛がきてから36時間半。

生まれる瞬間は自分では見れませんでしたが、
赤ちゃんが出て来る時の、にゅるんっと出てきた感触が忘れられません。

生まれた時の何とも言えない感情は、
今まで経験した事の無い、幸せと感動の気持でいっぱいで
長い間立ち会ってくれた旦那さんと妹も泣いていて
私も涙がとまりませんでした。

この日は、嬉しくて幸せで今思い返しても泣いちゃうくらい
今まで生きてきた中で一番、幸せの感情が振り切った日でした。

その後、カンガルーケアをしながら
へその緒の拍動を触らせてもらったり、胎盤の構造を見せてもらったりして
とても興味深く、楽しかったです(^^)

そして、マタニティプランにも書いた希望通り
胎盤のお刺身を食べました!
これがすっっっっごくおいしくてビックリ∑∑(゜∀゜)!!!!!<メッチャオイシー!!

胎盤も美味しかったですが、へその緒もめちゃめちゃおいしかった!
妹と2人で胎盤、へその緒、卵膜、全ておかわりしましたww
旦那さんは引いてましたがwとても美味しかったですw

また入院中も、助産師さんがおっぱいに関するアドバイスや
乳首をやわらかくするマッサージをしてくれたり
夜中、困った事が無いか様子を見に来てくれたり
細やかな気遣いと心配りをしていただいて、とても安心できました。

おっぱい熱が出た時も、細菌感染の検査をして
他の原因を探ってくれたりと、医療行為が出来る
クリニックならではの処置ができた事も良かったです。

通常分娩の場合、お医者さんはいなくてもいいと思うけれど
「何かあった時」にお医者さんが控えてくれていて
状態に合った医療行為が出来るという事はとても安心できます。

そして、医療行為を受けるか選べる(促進剤や痛み止めを使うかどうか)
という所はそうそう無いし、緊急時以外はこちらの意向を汲んでくれる
史先生の方針はとてもありがたい事だと思います。

もし、第2子が来てくれるような事があったら
またゆいクリニックにお世話になりたいと思います。

退院時に史先生と助産師の松浦さんが歌ってくれた
大満足♪の歌もとても嬉しかったです。(´∀`)

分娩時、入院中と、とてもお世話になった松浦さんはじめ
わが子を取り上げてくださった鈴木さんや、入院中お世話になった
全ての助産師さん、スタッフさん本当に有難うございました。

今回、初めての出産でしたが、今思い返してもなんの後悔も無い
大満足で、幸せなお産ができました。

この環境を作ってくださっている史先生には
感謝の気持ちでいっぱいです。

有難うございました。

2018年11月18日 AM11:10 第2子 3090g 男児
出産時に書けなかった感想を、
史先生から頂いた機会により書くことができました。
ありがとうございます。(^人^)

感想というより出産時の記録という感じになってしまいましたが
これから赤ちゃんを産む人がこれを読んでこういうケースもあるんだなーと
少しでも参考になれば幸いです。(^∀^)」

これを書いているのは2021年1月。2年ちょっと前の事を思い出しつつ書いている為、うろ覚えのところもありますが
陣痛がきた時に書いていたメモを見ながら書いてます^^

第2子の出産は、一言でいうと
「思ったより早かったし思ったより痛かった」
でしたww

第1子の出産の記憶は、時間がかかった為
「とにかく疲れた・・・」
という記憶しか無かったので、陣痛が強まってくると

あれ???おかしいな・・・・・???こんな痛かったっけ???????
ホワイ?なぜ・・・・・・・????痛いがな(?∀?)???

という思いが頭の中をぐるぐるしていましたw

陣痛の始まりは11月18日深夜2:58。

予定日は11月11日だったのですが、おしるしも前駆陣痛もなーんにもなく
18日の深夜、突然の激痛で起きて1人で寝室を抜け出し「やっと前駆陣痛きたのかなー?」とかのんきに考えていました。

とにかく痛みにびっくりしながら陣痛カウントを開始。
(生理痛の激しい痛みの感じとお尻あたりに痛みがあった)

痛みの感覚は最初から10分なくて、
9分ちょっと
7分ちょっと
4分ちょっと・・・・・

でも痛みの持続時間も短いし、
そこまで辛くないから(痛いけどw)
前駆陣痛だと思いながら眠気もありつつ中途半端な感じが続いてました。

↓ここから当時の陣痛時メモそのまま記載============
※メモは痛みで飛び起きて部屋を移動してからちょこちょこ書いてたので
少しずつ時間が経過しています※

眠いw

ビックリして起きたけど、寝たほうがいいよねえ。。。

でも痛いしなw
眠りに入れる痛みでもないんだよなー。。。_(┐「ε:)_

ちなみにトイレも行ったけど、おしるしも無かったよ。

生理痛の激しい感じの痛み続くー。。。

我慢できるけど痛い。
でもきっとこんなんじゃ産まれないよね、確か。。。
って思うのでしばらく様子見してよう。。

めーちゃん動いてるわーww
胎動を感じるw
元気なようでなにより^ ^

いたたたたーーーー

最初はげしい痛みで起きたけど、その後は耐えれる痛みになったので前駆陣痛かなあ?

でもいまさっきの痛みは結構な痛みでしたな。。。

うつ伏せ気味な姿勢だと割と大丈夫ということが判明。
普通に座るのがキツイ。

トイレ近いー
って感じ。

きっと行っても出ないけどw
さっき行ったばっかだしなあ。。。

痛みは続いてる(5分前後間隔)けど耐えれる痛み。

これどの程度になったら電話すればいいんだっけ??www

トイレ行って拭いた時に乳白色黄色がかった系のネバっとオリモノがティッシュに結構付いてた。これは頸管粘液??

このまま本陣痛に進むのかなあ。。。?

病院に電話したら「来てください」って言われたけど、まだゆっき寝てるしなあ。。。

↑ここまで当時の陣痛時メモそのまま記載============

この時AM4:31。痛みで飛び起きてから一時間半が経過してました。そしてこのあとすぐ、痛みが激しくなったので
ゆいクリニックに行くことになったのですが
夫の支度と上の子を起こしたりなんだりで
クリニックに着いたのは5:30くらいでした。

クリニックについてすぐ助産師さんがきてくれて
「この感じだとすぐ産まれるかもしれませんね!もう子宮口7cmです^^」
と言っていたので、前回すごく時間がかかって疲れ果てた記憶しかない私は

「マジ?!超嬉しい!!!ほんとにーーー?じゃあ頑張りますーーーーーいたたたたたた」という感じで陣痛に耐えていました。

陣痛中にやりたい事として希望していた湯船に入ることは叶いませんでしたが
それよりなにより早く産まれてきて欲しい、
やっとかーーーーーという思いが強かったです。

そしてこの時の上の子の応援の歌にすごく癒やされました(へ∀へ)

人によってはお産に集中できないから
1人でいたいと感じる方もいるようですが、
私にとっては、同じ空間で夫に手を握ってもらったり、
子供に応援の歌を歌ってもらったりできる
ゆいクリニックのスタイルはすごくいいなーと再確認しました。

そしてすぐに産まれると思ったのですが、なかなか降りてこない第2子w

出産準備をしていた助産師さんは、出産の時に着る服?
(青い不織布っぽい汚れてもいいよー的な服w)を一旦脱いで、
「やっぱりまだ出てきたくないみたいなので様子見ましょう」と言われました。

その瞬間、
エェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエ~~~~~そんなぁああああ・・・となる私www

「いつ頃出てきそうですかね?」と食い下がると
「午前中には産まれると思いますよ」と言われ、
この時AM7:00ころだったので
「あと5時間もあるじゃん!!!」とちょっと萎えましたw

その後朝ごはんを出してもらったりしましたが、
当然食べれなかったのでw
上の子の朝ごはんにしてもらって私はひたすら
「おっかしいな~~?こんな痛かったっけ???????」
となりながら陣痛に耐えていました。

AM7:53 に子宮口はほぼ全開になって
赤ちゃんが降りてくるの待ち状態に・・・

AM9:05  破水。第1子の時にはなかった
「バシャッ!!」っという感覚を体験できて嬉しかった!第2子の出産ではぜひ破水を体験したい!と思ってたので、「これが破水か~。。こんなのが突然きたらそらびっくりするわw」
と思ったのを覚えている。。。w

AM10:45 頭が見え始める。←出口で頭が出たり引っ込んだりする現象。
出産を経験するまでそんなふうになるの全然知らなかったから、
人の体はよくできてるなあと関心してましたw

そこから史先生から「四つん這いになった方が楽だから四つん這いになって」と言われ
横向いて寝てた姿勢をなんとか四つん這いにしたら、
「赤ちゃん出てくるよー!お母さん、頭!頭支えて!!落ちちゃうから!!」

「えっ?!あわわわわーーーーーー出てきた~~~~!!!ひゃーーーーーーーーー!!!!!」
と第2子を自分でキャッチできました!

そしてそのまま胸の上へ抱っこして
無事出産することができました。

出産時に産まれてくるところを見たいと希望していた事が叶い
自分で第2子をキャッチできたのがすごく嬉しかったです。

そして産まれてきた子はとても可愛く、ふにゃふにゃで最高でした!!!

産後の処置もしてもらいつつ、みんなでへその緒を切って
私だけ胎盤も食べました!!

この時は私と夫しかいなかったので私だけ胎盤を頂きましたが
やっぱり美味しかったですw
でも上の子の時と若干味が違ったのが個体差なのかなー?って感じて面白かったなw

「経産婦は進みが早い」というのも体験できたし
第1子と比べたら陣痛から出産まですごく早かったので
終わってみたらあっという間でした☆

私は出産に対して
「嬉しいこと」「面白い」「貴重な体験」「ワクワクする」
というイメージをもっているのですが、

きっとそれは出産が「自分主体」で
経験できたからなんじゃないかな?と思います。

お医者さんにすべてを任せるのではなく、
陣痛中に自分で楽な姿勢を探したり
「こうしたい」という気持ちを我慢することなく動けたり

「自分で決めたことをそのまま実行できるお産」ができるクリニックに出会えたから
出産に対してのイメージがそうなれたんだと思います^^

まあ確かに陣痛は痛いですけど、

ゆいクリニックでの出産は

会陰切開しなくても裂けないし、
助産師さんはずっとついててくれて心強いし、
疑問は助産師さんに聞けばちゃんと答えてくれるし
なにかに我慢することもないし、

出産までのマタニティクラスでは
「赤ちゃんがどうやって下りてくるのか」
「今の状態はどういう状態なのか」
とか教えてもらえて、自分が主体で出産できるので
2回とも大満足なお産でした☆

なかなか自分主体で出産に望める場所が少ない中
ゆいクリニックではその場を作ってくれているので、
とてもありがたく、「ここで産めてよかった」と2人目を産んだ後も思いました^^

出産から2年たった今振り返ってみても
なんの後悔もなく、自分の希望通りの幸せなお産だったと思います。

この環境を作ってくださっている史先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
有難うございました。