砂糖がダメなら、オリゴ糖はとっても良いですか?

YouTube講義:砂糖(糖質)をやめましょう~砂糖の害と摂ってはいけない砂糖

YouTube講義:砂糖をやめましょう、砂糖中毒から抜け出すために。

YouTube講義:私が砂糖をやめた理由

質問:砂糖がダメなら、オリゴ糖はとっても良いですか?(ぐしかわ看護学校の生徒さんからの質問です。)
答え:甘みとしてオリゴ糖を使うことは可能です。

ですが、オリゴ糖はあまり甘みが強くないので、砂糖の代わりに使おうとすると摂りすぎてしまう可能性があります。あるホームページには砂糖の甘みの四分の一の甘さだと書かれていました。もし健康のために砂糖をやめようと思うのであれば、出来れば約3週間ほどは甘い物を摂らない(比較的安全と言われているステビアやラカンカなども含めて甘味料を完全に避ける)ことがおすすめです。そして、砂糖中毒の状態から抜け出してから、少しずつ甘い物をとると、甘い物を摂りすぎることが無いでしょう。

オリゴ糖は、砂糖を原料に酵素を作用させて作られるフラクトオリゴ糖や、大豆から天然成分を抽出・分離させた大豆オリゴ糖、乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させたガラクトオリゴ糖などが代表的です。オリゴ糖自体の甘みは強くないので、他の甘味料が添加されている場合がありますので、原材料をしっかりとチェックしましょう。原材料には砂糖と書かれていなくても、砂糖類が含まれている場合もあります。会社に直接問い合わせてわかったケースもあります。

また、オリゴ糖の原料や産地もチェックすることがお勧めです。日本では遺伝子組み換えされた甜菜の商用栽培が認められていませんので、日本産の甜菜が原料であれば安全です。ですが、私が調べた限りでは、海外産トウモロコシやてん菜が原料のオリゴ糖もありました。これらは遺伝子組み換え食品が原料となっているの可能性が高いので、出来るだけ避けるべきです。

砂糖は中毒性があるうえ、おなかにカビがいると、低血糖になって甘いものがほしくなりますが、できる限り控えて下さい。このあたりのことは、内山葉子先生「おなかのカビが病気の原因だった」の本がおすすめです。
ステビアやラカンカなどは急激に血糖をあげません。砂糖の代用品となります。キシリトールも比較的いい甘味料です。比較的に安全にとれる甘味料は、下記です。

ステビア、キシリトール、ラカンカ、ココナッツシュガー、(メイプルシロップは他に比較するとまだ良い)

人工甘味料であるアスパルテーム(その他)は脳の炎症を引き起こし、糖尿病のリスクをあげるなどの害があるので決して使わないで下さい。オリゴ糖もできれば砂糖断ちを始めた当初はやめておきましょう。甘いものを控えるのは、最初はちょっと大変かもしれませんが、この食事制限でカビの増殖を食い止められます。

甘いものだけで無く、パンや麺類などの炭水化物もカビの好物でえさになります。
特に小麦を使ったものは、消化されにくいグルテンを含み、腸の炎症を起こすので、二重三重に腸にダメージを与えます。
小麦製品は砂糖と同じく中毒性があります。一度食べるとまた食べたくなるのです。
炭水化物ではありませんが、パンと一緒にとりやすい牛乳にも中毒性があり、こちらにはカゼインという、やはり消化されにくいタンパク質が含まれるので要注意です。

小麦、砂糖、牛乳は中毒性があることを覚えておき、避けるようにしましょう。
ただ、全ての炭水化物をやめる必要があるかというとそうでは無く、米やイモ、そばなどは比較的安心して取れます。
ただし、米の場合は、完全に精白したもの、粉にしたもの、もち米はやはりカビが増えやすくなります。

遺伝子組み換え食品を避けましょう。
大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤの8品目とこれらの加工品33品目については遺伝子組み換え食品の表示義務の対象となっていますが、遺伝子組み換えでないと表示されていても、5%未満の遺伝子組み換え食品の混入は許されています。

トウモロコシ、コーヒー、小麦、大麦、砂糖、ナッツ類、アルコール、チーズやバナナ、パイナップルはカビが生じやすいのでなるべく避けましょう。

ハチミツも砂糖断ち始めたばかりの時には避けることがおすすめです。
みりんは市販のものには添加物が多いのでおすすめできません。ゆいクリニックでは手作りしています。
でも、できればみりんもあまり使わずに、煮物を甘くした方が美味しいという考えをやめて、だしでしっかり味をとっていくのもおすすめです。

手作りみりん風レシピ
材料・調味
1.酒 370g
2.はちみつ100g
材料を合わせて沸騰させる
さまして冷蔵庫で保存2~3ヶ月

もち麦や大麦もお腹のカビを増やしやすい炭水化物なので、あまりたくさんはとらないようにしましょう。
穀物はなるべく精製されていないものをとる事がおすすめです。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。