熱冷まし、痛み止めを飲まないで!

解熱剤は免疫の働きを低下させる

  • 発熱は、免疫力を高めるための身体の反応です。人の体というのは、 あえて体温を高めることで免疫力を上げるのです。
  • 白血球は、病原菌に対する貪食(どんしょく)・殺菌などを行います。
  • 白血球の働きは、体温が平熱よりも1度下がると30%以上 働きが低下し、 逆に平熱より1度上昇すると5 – 6倍の働きをするともいわれます。

発熱が原因で頭の異常はおこりません

  • 高熱が出ているからといって、頭がおかしくなったり、後遺症を残したりすることはありません。
  • たとえ40度の熱が1ヶ月続いても、熱そのもので脳に障害は起こりません。
  • 熱がどうして出ているかという原因が問題です。

熱を上げることが身体に必要なのです

  • 熱を上げるという事は、血液の流れを増やして痛んだ組織を修復するために生じている反応です。

熱を下げると、風邪が長引く

  • 熱を人為的に下げることで、 発熱によって死に掛けたウイルスが再び活性化し、 異常に繁殖してかえって症状が長引く可能性もあります。

解熱剤の使用

  • インフルエンザ脳炎、脳症は一部の解熱剤の使用と関係があることが分かっています。
  • 風邪の場合、解熱剤を使用した方が回復に時間がかかります。
  • 熱性けいれんは、解熱剤を使用した方が頻度が増えます。

風邪をひいたらはやめの○○

  • 風邪をひいたら早めに風邪薬を飲みましょうとTVCMがあったります。
  • 風邪薬には解熱鎮痛薬が含まれていたりします。
  • 早く薬を飲んでも、風邪は治りません。
  • 風邪を治すのは自分の免疫力です。

風邪には葛根湯?!

  • 風邪の引き始めに葛根湯は効きません。
  • 風邪のごく初期なら「香蘇散」
  • 漢方以外にも、身体をあたためて汗を出すなどもお勧めです。

痛み止め

  • 解熱鎮痛薬は、交感神経を強力に刺激します。
  • 痛みを取るために長期にわたって使用すると、自律神経のバランスを崩します。
  • 交感神経が一方的に働き過ぎると、様々な病気が起こってきます。

薬は「異物」です

  • 化学合成物である薬は、私たちの体にとっては「異物」です。
  • 「異物」を摂り続けると体に負担がかかり、免疫力が低下してしまいます。

症状は身体からのサインです。
症状即療法

  • 表面の症状の原因をみないで、症状を押さえ込むとより深いところに病気が発生する。
  • 「症状は即、療法」:熱がでても頭を冷やさない。足湯で足を温める。すると汗が出てくる。体温も1度くらい上がる。
  • 腰が痛いのは、筋肉に疲労物質がたまっている。それを運び出すために血管を広げる。そのためにプロスタグランディンがでる。これがでるときに痛い。無理にプロスタグランディンを押さえると血流が悪くなる。

頭痛薬は血流を抑制する

  • 「ずきずきする」頭痛は、頭の血流が急に増えて血管が開いて、 周りの神経に触れることによって起こります。
  • 頭痛薬は、この血流を抑制することで痛みをよくしたりします。
  • この「プロスタグランジン」が血管を拡張させ、血流を増やす成分なのです。
  • 「頭痛薬」と言ってもその効果は頭だけでなく、全身に及ぶので、 全身の血流も抑制されます。
  • 血流が邪魔されると体温が下がり、結果的に免疫力も低下してしまいます。
  • 頭痛薬は慎重に使いましょう。

自分の免疫力を高める方法

①身体を温める

②身体に悪い物を食べないで、良い栄養を摂る

③しっかり睡眠をとる

④運動する

⑤笑う

免疫力を高めるために

身体を温める。

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  • 身体に良いものを食べて、悪い物を食べない

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睡眠をしっかりとる

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運動をして血の巡りをよくする

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笑う

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腸内環境改善

  • よく噛んで食べる。
  • 安易に抗生物質をとらない。風邪に抗生物質は不要です。
  • 解熱鎮痛薬をとらない。
  • 腸内環境を乱す物:抗生物質がたくさん使われた肉、農薬を多く含んだ食べもの、重金属(ヒ素や水銀)や軽金属(アルミニウム)などの有害金属。水道水は浄水器使用して塩素と有害金属を除去
  • 遺伝子組み換え食品を避ける=加工食品を避ける。
  • 化学調味料、保存料、人工甘味料を避ける。
  • 砂糖、小麦、乳製品を避ける。
  • プラスチック製品を避ける=ペットボトル、プラスチック製の食器、保存容器、ほ乳瓶など。熱いものを容器に注ぐと有害物質が溶け出す。
  • ストレスを溜めない。=脳と腸はつながっている。

腸内環境改善

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腸を良くする食べ物

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COVID-19対策の栄養

  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • ビタミンD
  • サプリメントだけとってもだめ。
  • おなかのカビのえさになるだけ。

鼻うがい

  • 雑誌壮快、今井先生と堀田先生の対談
  • インフルエンザ薬よりも有効に有熱期間を減らした。

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鼻うがいの実際

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熱冷まし、痛み止めを飲まないで!発熱の治療方法

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。