簡単!芽が出ればOK、炊飯器白米モードで炊ける発芽玄米

簡単!炊飯器白米モードで炊ける発芽玄米

「玄米は体に良いと聞くけれど、炊くのが大変そう」「硬くて食べにくいのでは?」
そんなイメージから、玄米を敬遠していませんか?実は玄米は、炊く前に水につけて芽を出すだけで、驚くほど食べやすくなり、普通の炊飯器の白米モードで手軽に炊くことができます。


玄米は「種」。水につけることが大切な理由

玄米は植物の「種」です。
種には、発芽するまで栄養を守るために、酵素の働きを抑える性質があります。

この状態のまま食べると、玄米そのものが消化しにくいだけでなく、
他の食事の栄養吸収を妨げてしまう可能性もあるとされています。

そこで大切なのが、炊く前に水につけて発芽させること
水につけて芽が出始めることで、玄米は体にやさしい状態になります。


発芽玄米は「芽が出ればOK」

発芽玄米というと、「長時間管理が必要」「難しそう」と思われがちですが、
大切なのは、しっかり芽が出ることです。夏場は気温が高いため、比較的短時間の浸水でも芽が出やすい場合がありますが、冬場は発芽がゆっくりなため、17時間以上の浸水がお勧めです。目で見て「芽が出始めている」ことが確認できれば、それで十分です。


炊く前に必ず水を取り替えましょう

浸水中の水には、玄米から出た不要な成分や、水に溶け出した有害物質が含まれていることがあります。そのため、必ず炊く直前に水を取り替えてから炊きましょう。このひと手間で、より安心して玄米を食べることができます。

あずきをくわえる!

玄米を水につけるときに、小豆も一緒に水につけて炊きましょう!玄米1合につき、小豆7gが目安で量らなくて量らなくて良いので、いつも炊くお米の量にあわせて、5合なら約20gを計量カップで量っておくと、次回からカップのめもりで小豆を量ればOKです。

小豆を一緒に炊くと、炊きあがりに保温したままで1週間おいても、味がおいしく保たれます。玄米だけだと保温していると臭いがくさくなってしまうのですが、小豆も一緒だと余計においしくなります。

電子レンジを避けて!

炊きあがった後に、冷凍や冷蔵をして、電子レンジで温めるのは避けましょう!電子レンジで温めると、栄養を壊してしまうだけで無く、たんぱく質が変性してしまい、食べた後に血中活性酸素が増えてしまいます。温めるのに、時間があれば炊飯器での保温、急ぐときには鍋で蒸して温めるのがおすすめ。その他の温める方法も下記に紹介しておきます。

電子レンジやめて!

質問:電子レンジを使わない場合、冷凍された食品をどのように温めたら良いですか?

炊飯器の「白米モード」でOK

しっかり浸水・発芽させた玄米は、特別な炊飯器を使わなくても、
普通の電気炊飯器の白米モードで炊くことができます。炊飯器で炊く玄米モードは高温・長時間の加熱になりやすいため、発芽玄米の場合は、白米モードの方が食べやすく仕上がります。また、圧力鍋で炊く場合には、圧をかけずに炊きましょう。

基本の目安:玄米1合に対して水210〜270ml

玄米を炊くときは「塩・にがり」を少量加えるのがお勧めです

発芽させた玄米を炊く際に、天然塩やにがりを少量加えることがお勧めです。

玄米は白米に比べてミネラルを多く含みますが、炊飯時に塩を少量加えることで、味が整うだけでなく、消化しやすくなり、体へのなじみも良くなります。また、にがり(マグネシウム)を加えることで、玄米がふっくらと炊き上がり、ミネラル補給の面でもプラスになります。

以下の分量が目安です。

  • 玄米1合に対して、天然塩 約1g
  • にがり 少量(キャップ1杯程度)

さらに、玄米1合につき小豆7gを水に一緒につけておいてから炊くことで、炊き上がり後に保温するほど味がなじみ、時間とともにおいしさが増します。是非小豆は一緒に浸水してから一緒に炊きましょう。

にがりや塩は必須ではありませんが、「よりおいしく、より体にやさしく」玄米を食べたい方には、ぜひ取り入れてほしいひと工夫です。

無理なく続けることが、いちばん大切

発芽玄米は、よく噛めて消化にやさしく、
毎日の主食として取り入れやすいごはんです。

玄米を洗って水につけ、芽が出たら水を替えて白米モードで炊く
まずはこのシンプルな方法から、気軽に始めてみてください。

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https://www.yuiclinic.com/information/11816/

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。