逆子の外回転術の動画はありますか?~ぐしかわ看護学校生徒さんよりの質問と回答

ぐしかわ看護学校生徒さんよりの質問と回答

逆子の外回転術の動画はありますか?

質問:
逆子の外回転術を行っている動画をのせていただけたらうれしいです。

回答:
ご質問ありがとうございます。講義の中で逆子のお産や外回転術についてお話ししたことに関心を持っていただき、とても嬉しく思います。

逆子、医学的には骨盤位といいますが、赤ちゃんの頭が上にあり、おしりや足が下にある状態です。妊娠後期になっても逆子のままの場合、分娩時に赤ちゃんに負担がかかることがあるため、多くの施設では帝王切開が選択されます。一方で、赤ちゃんの向きをお腹の外から手で誘導して、頭を下に向ける方法があります。これを外回転術といいます。ゆいクリニックでは、逆子の場合に、妊婦さんとよく相談したうえで、外回転術を検討することがあります。外回転術によって頭位になれば、経腟分娩を選択できる可能性が出てきます。ただし、外回転術は誰にでも行えるものではありません。赤ちゃんの状態、胎盤の位置、羊水量、子宮収縮の有無、妊娠週数、母体の状態などを確認し、安全に行えるかどうかを判断します。また、外回転術には、切迫早産、胎児心拍の変化、常位胎盤早期剥離などのリスクもあります。そのため、必ず産婦人科医が慎重に判断して行う医療行為です。

外回転術の動画を紹介しています

実際に外回転術を行っている様子については、ゆいクリニックの過去の院長コラムで動画を紹介しています。文章だけではイメージしにくいと思いますので、ぜひ以下のコラムをご覧ください。

逆子をなおす外回転術について、動画で紹介します。

こちらの記事では、逆子の場合には帝王切開でのお産が多く選択されること、外回転術で逆子をなおすことができる場合があること、そして実際に外回転術を行った様子を動画で紹介しています。

逆子についての基本的な説明

逆子について、もう少し基本から知りたい方には、次のコラムもおすすめです。

どうして赤ちゃんは逆さまなのですか?小学生からの質問

こちらは、小学生からの「どうして赤ちゃんは逆さまなのですか?」という質問に答えた内容です。逆子について、専門的すぎず、わかりやすく理解できる内容になっています。

逆子の治療や骨盤位経腟分娩について

逆子の治療、外回転術、井穴刺絡、骨盤位経腟分娩、逆子のお産については、以下のコラムでも詳しく紹介しています。

逆子の治療、骨盤位外回転術、井穴刺絡、骨盤位経腟分娩、逆子のお産

逆子のお産については、施設によって方針が大きく異なります。現在は、逆子の場合に帝王切開を選択する施設が多くなっていますが、妊婦さんの希望、赤ちゃんの状態、医療体制、医師の経験などを総合的に考えて、分娩方法を慎重に相談していくことが大切です。

外回転術を見る時に大切な視点

外回転術の動画を見ると、お腹の上から赤ちゃんを回しているように見えるため、簡単にできる処置のように感じるかもしれません。しかし実際には、赤ちゃんの向き、胎盤の位置、羊水量、お母さんのお腹の張り、赤ちゃんの心拍などを確認しながら、慎重に行っています。外回転術は、帝王切開を避けられる可能性がある一方で、リスクもある処置です。そのため、「逆子なら必ず外回転をする」というものではありません。また、「外回転をすれば必ず頭位になる」というものでもありません。大切なのは、妊婦さんに十分説明し、メリットとリスクを理解してもらったうえで、その方にとって一番よい方法を一緒に考えることです。

まとめ

逆子の外回転術について関心を持っていただき、ありがとうございます。外回転術は、逆子を頭位に戻し、経腟分娩の可能性を広げる方法の一つです。ただし、リスクもあるため、赤ちゃんとお母さんの状態をよく確認しながら、慎重に判断する必要があります。

動画を見ることで、教科書だけではわかりにくい外回転術の実際の様子をイメージしやすくなると思います。ぜひ、紹介したコラムを参考にしてください。周産期看護では、妊婦さんがどのような選択をするのか、その選択をどう支えるのかがとても大切です。逆子のお産や外回転術についても、単に医療処置として見るだけでなく、妊婦さんの不安や希望に寄り添いながら考えていく視点を大切にしてほしいと思います。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。