【医師が教える】疲れた心と体をやさしく整える「沖縄式」5つの処方箋

笑うから幸せになれる ―『沖縄式リトリート』に学ぶ、健幸のヒント

この記事の目次

  1. おすすめの一冊『沖縄式リトリート』
  2. 5つの処方箋 ― 自然・祈り・笑い・対話・つながり
  3. 第1章 自然の力 ― リトリートは自然が鍵
  4. 第2章 祈りの力 ― 思いやりが心も体もあたためる
  5. 第3章 笑いの力 ― 笑うから、幸せになれる
  6. 第4章 対話の力/第5章 つながりの力
  7. 第6章 実践!今日からできる、小さな健幸習慣
  8. まとめ/参考リンク

おすすめの一冊 ―『沖縄式リトリート』

医師が教える「健幸」になる休み方――沖縄式リトリートに学ぶ、笑いと自然の力

ゆいクリニックでは、女性とご家族が健康で、幸せに、自分らしく過ごせることを大切にし、そのためのサポートを行っています。

ただ病気を治すだけでなく、心と体の両方が整い、毎日を心地よく生きられること。それは、城所望先生が著書『医師が教える「健幸」になる休み方 沖縄式リトリート』で伝えておられる、「健幸」の考え方そのものだと感じます。

沖縄の知恵と現代医学を重ね合わせた一冊

今回ご紹介したいのは、城所望先生の『医師が教える「健幸」になる休み方 沖縄式リトリート』です。

この本には、城所先生の30年以上にわたる離島医療の経験の中で育まれた、沖縄の暮らしの知恵と現代医学の視点を重ね合わせた、「健幸」に生きるための知識がたくさん詰まっています。沖縄に行かなくても、誰でも、どこにいても実践できるように、心と体を整える方法が、次の5つの処方箋としてまとめられていることも大きな魅力です。

「自然」「祈り」「笑い」「対話」「つながり」

特別な道具や難しい方法ではなく、毎日の暮らしの中で少しずつ取り入れられる内容になっています。

笑顔とユーモアにあふれた城所望先生

実は島袋は、以前、城所先生の講義を聞いたことがあります。そのときにとても印象的だったのは、先生のやさしい笑顔と、ユーモアあふれる語り口でした。

お話がとても面白く、会場全体が自然に引き込まれていくような、そんな魅力のある先生です。そして何より、沖縄の文化や暮らしを心から愛しておられることが、お話の端々から伝わってきました。この本にも、城所先生のお人柄と、沖縄を大切に思うあたたかなまなざしが息づいているように感じます。

5つの処方箋 ― 自然・祈り・笑い・対話・つながり

本書で紹介されているのが、健幸のための5つの処方箋です。

  • 自然(Nature)
  • 祈り(Prayer)
  • 笑い(Laughter)
  • 対話(Dialogue)
  • つながり(Connection)

どれも、遠くへ旅に出なくても、
今日から日常の中で実践できる知恵ばかりです。
ここからは、それぞれを順番にご紹介していきます。

第1章 自然の力 ― リトリートは自然が鍵

特別な旅だけが、自然ではありません

たとえば、東京で働くAさんという方のお話。
Aさんは毎年、休みが取れると沖縄の西表島まで足を運んで、
自然のなかで深呼吸をしていたそうです。
けれど、東京の暮らしに戻ると、
また疲れがたまった毎日になってしまう ―

自然の力は、特別な旅のときだけのものなのでしょうか。
本当に大切なのは、日常の中に、少しずつ自然を取り戻していくこと
そう、城所先生は教えてくれます。

今日からできる、自然の処方箋

では具体的に、日常の中でどんな自然の取り入れ方があるでしょうか。
城所先生の処方箋を、4つご紹介します。

  1. 朝日を浴びる ― 朝の光は、体内時計をやさしくととのえてくれます。
  2. 昼休みに5分だけ歩く ― 近くの公園や街路樹の下を、ゆっくり歩くだけで大丈夫。
  3. 空や木々を眺める ― 見上げるだけで、呼吸が深くなります。
  4. オフィスに緑を置く ― デスクにひとつ、観葉植物を。目にも心にも、やさしい風景が生まれます。

小さな自然が、心と体の回復を、そっと助けてくれます。

第2章 祈りの力 ― 思いやりが心も体もあたためる

「祈り」と聞くと、少し特別なことのように感じるかもしれません。
でも、ここでは、もっと身近な意味でお伝えします。

相手の幸せを祈ることは、
自分の心もあたためてくれる ―

思いやりや親切な気持ちは、
人とのつながりや、前向きな気分を、やさしく支えてくれます。
海外でも、たとえば米国のCedars-Sinaiや Mayo Clinic Health System などが、
親切・思いやりが心身の健康に良い影響を与える可能性について
紹介しています(記事末リンク参照)。

反対に、怒りやイライラが続くと、
心と体には、少しずつ負担がかかってしまうことが知られています。
だからこそ、祈りや思いやりは、
まわりの人だけでなく、自分自身の健幸にも、そっとつながっていくのです。

ワンポイント:
朝と夜、家族や大切な人の幸せをそっと思い浮かべる時間を持つ。
それだけでも、心はやわらかくほぐれていきます。

第3章 笑いの力 ― 笑うから、幸せになれる

今日、いちばんお伝えしたいメッセージがこちらです。

幸せだから笑うのではなく、
笑うから、幸せになれる。

順番が、逆なんですね。
先に笑顔をつくることで、心と体が、あとからついてくる。
笑いは、気分だけでなく、心と体にも働きかけると言われています。
ストレスをやわらげ、緊張をほぐし、人とのつながりも深めてくれる。
Mayo Clinicの記事でも、笑いがストレス緩和に役立つことが紹介されています。

ゆいクリニックでも伝えている、笑いの習慣

「そうは言っても、なかなか笑えないよ」
そんな日も、もちろんあります。
そんなときは、こんな習慣を試してみてください。

  • 朝、鏡に向かって、にっこり笑ってみる
  • 車の中で、声を出して笑ってみる
  • 家事をしながら、口角を上げてみる
  • 笑いヨガを取り入れてみる

大切なのは、作り笑いでも、大丈夫ということ。
体が「笑っている」と感じるだけで、
心は少しずつ前向きになっていきます。

身近な自然が心と体の回復スイッチを入れる

本書の中でも、特に心に残ったのが、自然の力笑いの力です。城所先生は、次のような、日常生活の中でできる小さな実践を紹介しています。

  • 公園の中を5分歩く
  • 朝日を浴びる
  • 空や木々などの自然を見る
  • 身近な場所に緑を置く

このような小さな行動が、心と体の回復スイッチを入れる助けになるといいます。特別な休暇を取ったり、遠くへ旅行したりしなくても、ほんの少し自然に触れることが、疲れた心身を整えるきっかけになるのです。

遠くの大自然だけでなく、身近な光や緑にも力がある

本書には、東京で働く会社員Aさんのエピソードが紹介されています。Aさんは、毎年西表島を訪れるほど自然が大好きな方でした。西表島へ行くと深く癒されるものの、東京へ戻り、元の生活を続けていると、再び疲れがたまってしまいます。そんなAさんに城所先生が勧めたのが、朝日を浴びること、昼休みに5分だけでも散歩をすること、空や木々などの自然を見ることでした。Aさんは、それらを日常生活に取り入れるうちに、以前より気持ちが沈みにくくなり、疲れの抜け方も変わってきたそうです。また、オフィスに緑の植物を置くことも勧められました。遠くの大自然へ出かけなくても、身近にある緑や光の中に、私たちの心と体を整えてくれる力があることを教えてくれるエピソードです。

ゆいクリニックでも笑いの大切さをお伝えしています

ゆいクリニックでも、笑いの大切さについて、これまで院長コラムや動画でたびたびお伝えしてきました。院長コラム「笑いの効果 健康長寿ネットより 昇幹夫先生」では、笑うことによって呼吸が深くなり、免疫機能やストレスの軽減、認知機能、脳の活性化などにもよい影響を与える可能性について紹介しています。

笑いの効果 健康長寿ネットより 昇幹夫先生

また、「老化対策に『笑い』がお勧め!」では、よく笑う人ほど、老化の原因の一つとされるAGEがたまりにくい可能性があるという話題を取り上げ、老化対策としても笑うことをおすすめしています。

老化対策に「笑い」がお勧め!

さらに、「禁煙に役立つリラクセーションスキル」では、「スマイル法」や「はひふへほ体操」など、作り笑いからでも前向きな気持ちを育てる方法をご紹介しています。

禁煙に役立つリラクセーションスキル

動画でも笑いの効果をご紹介しています

ゆいクリニックの公式YouTubeでは、「健康のために笑いましょう!」という動画も公開しています。島袋院長が、笑いが心身に与える影響や笑いヨガの考え方、日常生活の中で笑いを増やす工夫について、わかりやすくお話ししています。

文章だけでなく、動画でもご覧いただくことで、笑いの力をより身近に感じていただけると思います。

YouTube動画「健康のために笑いましょう!」を見る

笑いはストレスをやわらげ、人とのつながりを深める

笑いの効果は、海外の医療機関などでも紹介されています。

Mayo Clinicでは、笑うことで酸素の取り込みが増え、心臓や肺、筋肉が刺激されること、ストレス反応がやわらぎ、筋肉の緊張をほぐすことなどが説明されています。

また、HelpGuide.orgの「Laughter Is the Best Medicine」でも、笑いは気分を高め、人とのつながりを深め、困難な状況から立ち直るための心の回復力を支える助けになると紹介されています。笑いは、単に楽しい気持ちになるだけのものではありません。心身の緊張を緩め、人と人との距離を近づけ、毎日を前向きに過ごすための大切な力でもあるのです。

癒しは毎日の暮らしの中につくることができる

沖縄式リトリートが教えてくれるのは、癒しは特別な旅行先だけにあるのではなく、毎日の暮らしの中にもつくることができるということです。

朝日を浴びること。

5分だけ歩くこと。

空を見ること。

身近に緑を置くこと。

そして、少しだけ笑ってみること。

そんな小さな積み重ねが、私たちを本来の元気な状態へと導いてくれるのかもしれません。

健やかさと幸せを大切にするために

ゆいクリニックでは、これからも皆さまの健やかさと幸せ、すなわち「健幸」を支える情報を発信していきたいと思います。

『医師が教える「健幸」になる休み方 沖縄式リトリート』は、心と体を整え、毎日をより心地よく過ごすための知恵が詰まった、おすすめの一冊です。

城所先生のあたたかな笑顔、沖縄を愛する心、そして日常生活の中で実践できる回復の知恵に、ぜひ触れてみてください。

遠くへ行かなくても、今日からできる小さなリトリートを始めてみませんか。

第4章 対話の力/第5章 つながりの力

対話 ― 話す・離す・放す

誰かに気持ちを話すこと。
それは、心にたまったものを、少しずつ自分から離していく行為でもあります。
そして時間が経つと、いつのまにか、
その悩みを手放していけることも。

話す → 離す → 放す
― 心の重みが、ふっと軽くなる瞬間です。

つながり ― 健幸を、左右する

そして、支え合える関係を大切にすること。
それは、心と体の健幸を大きく左右するとも言われています。
ひとりで抱え込まず、誰かと分け合う。
それもまた、心と体を回復させる、大切な知恵です。

第6章 実践!今日からできる、小さな健幸習慣

ここまでのお話を、5つの小さな習慣にまとめました。
全部を一度にやろうと思わなくて大丈夫。
できることを、ひとつずつ
それが、健幸への、いちばんの近道です。

  1. 朝、空を見上げる
  2. 5分だけ、歩いてみる
  3. 笑顔をつくる
  4. 深呼吸する
  5. 誰かと、やさしく話す

まとめ ― 沖縄式リトリートが教えてくれること

今日は、『沖縄式リトリート』が教えてくれる5つのキーワード、
自然・祈り・笑い・対話・つながりをご紹介しました。

健幸は、特別なことをして手に入れるものではなく、
毎日の、小さな積み重ねから生まれるものです。

  • 朝、空を見上げてみる
  • 鏡の前でにっこり笑ってみる
  • 大切な人の幸せを、そっと祈ってみる

どれかひとつだけでも、今日から始めてみませんか。
ゆいクリニックは、皆さんの「健幸」を、いつも応援しています。

参考リンク

書籍

ゆいクリニック 院長コラム・動画

参考(笑い)

参考(親切・思いやり/ストレス)

※ 本記事は、書籍や公開情報を参考にした一般的な内容です。
診断・治療に代わるものではありません。
ご自身の症状や体調に不安がある方は、必ず医療機関にご相談ください。

ゆいクリニック 院長

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。