おむつなし育児について

オムツなし育児とは

おむつなし育児は、おむつを全く使わないというわけではなく、なるべく赤ちゃんにおむつを使わないで排泄をさせてあげるように機会をもつということです。「おむつなし育児」だと、いっさいおむつを使わないというように考えてしてしまうかもしれませんが、なるべくおむつの外で自然に排泄する機会をつくって上げるというように気軽にとらえると良いと思います。オムツはつかっていて、連れて行けるときに一日、1,2回でもトイレに座ってみるだけでも良いと思います。

島袋の経験

私の場合は、3番目の子ども(長男)が生後3ヶ月になるまで、おむつなし育児というものがあるということも知りませんでした。ベビーマッサージのクラスに参加したときに、同じ生後3ヶ月の赤ちゃんをトイレに連れて行っているママをみて、へー、そういうこともあるんだと初めて知りました。それから、長男をトイレに連れて行くようになって、興味をもったのでした。長男は朝起きてすぐにトイレに連れて行くと大体うんちがでて、しっかり出すと朝うんちは一日一回がほとんどで、うんちでおむつが汚れることがあまりなくなったのでおむつ洗いがとてもらくになりました。逆に、お出かけなどしていて、朝一のトイレに連れて行けなかったりすると、その日は何度も何度もうんちを少しずつだして、本人もスッキリしない日になってしまったりしました。
長男は生後3ヶ月からトイレでの排泄を始めましたが、次男は生後2週間くらいからトイレで排泄トライすることを始めました。私はいつもトイレに子どもをかかえて通常のトイレの向きと逆向に座っていたのですが、首がまだすわらない赤ん坊を抱えてトイレで排泄させるのはちょっと大変でした。かといって普通のおまるではおしっこがうまく入らないんですよね。なのでちょっと高いから~(4000円くらい)と買うのを迷っていたホーローおまるですが、買ってみてその使い勝手の良さに感動して、最初から買っておけばよかっったーとつくづく思いました。

おむつなし育児にあまり気負わないで

トイレに連れて行かないといけないと、あまり難しく考える必要はないと思います。おむつなし育児は、あまりかたく考えずに、自分がトイレに行ったときに子どもも連れて行ってみるなども良いかとは思います。妊婦クラスで私の話を聞いて、「赤ちゃんがうまれたら是非オムツ無し育児やりたーい!」といっていたお母さんがいましたが、いざ子どもが生まれたら、それどころではなく、一ヶ月健診の際にはまだトライしていないと言われていた方もいました。

赤ちゃんがトイレやおまるでも排泄できるのだと、まずは知ることから

私の場合、赤ちゃんにトイレで排泄させるという発想がなかったので、本当に目からウロコの知識でした。そこで、ママ友さんに教えてもらったホームページで知識を得て、ためしてみたところ、うんちの洗濯物が劇的に減ったのと、トイレタイムが子どもとのコミュニケーションにもなって楽しく出来たのでした。さと式子育て(昔ながらの育児法)15年以上前に教えてもらったホームページですが、当時のトイレに座っている赤ちゃんの写真がそのままにまだ見られました!私にとっては懐かしいです。

オムツなし育児に関する本

「赤ちゃんにおむつはいらない 」三砂 ちづる著を私は最初に読みました。今はたくさんの本がでているし、ホームページでの情報もたくさんあるので、それを参考にしてみるのもよいかと思います。でもまあ、本で勉強しなくても気軽にトイレに一緒に座ってみるという事でも良いのかなと思います。

ホーローおまる

ホーローおまるの写真は息子が2歳の時の写真と、以前、入院中のお母さんにお願いして、首のすわらない小さい赤ちゃんをほーろーにささげている写真を撮らせてもらったので紹介します。首がすわってしまえばトイレのほうが楽ちんなので、おまるは片付けが面倒なので次男にはあまり使わなかった時期もありますが、長男がトイレ中に一緒に次男はおまるで、とそんなときには活躍しました。

おむつなし育児紹介のホームページ

さと式子育て(昔ながらの育児法)

トイレトレーニングの中のお話で、赤ちゃんだってトイレでしたほうが気持ちいいはずには、納得です。

兵児帯でのおんぶも紹介されていました。他にも兵児帯での抱っこひも

抱っこひもについてはこちら。

抱っこひも

おむつなし育児でおむつは早くとれるのか?!

おむつなし育児をするとおむつがとれるのが早いと言いますが、うちの子ども達の場合はそうでもなかったです。長男は10ヶ月頃から紙おむつの保育園に通っていました。そのせいなのか、1歳3ヶ月からはパンツだけの保育園になったのですが、2才頃は大変で、おもらしも多く、反抗期が終わるまでもう少しの辛抱よと保育園の先生に慰められたりもしました。おむつなし育児をトイレトレーニングとしてとらえないで良いのかなと思います。

トイレでの排泄の方法

トイレでは、ただ赤ん坊を手だけで支えるのは大変なので、大人が座るのと反対向きに赤ん坊を支えながら自分も座って子どもを支えていました。子どもが自分で座れるようになるまでは。
これだと子どもの体を自分のお腹で支えられるのでとても楽です。先日、ベビーケアクラスに来ていたお母さんにお願いして、トイレに赤ちゃんを抱えていっしょに座っている様子の写真を撮らせてもらいました。

トイレでの赤ちゃんの排泄の体験談

うちの子の赤ん坊の時のトイレでの失敗は、子どもの洋服が便座の中に落ちてびしょ濡れになってしまったことが、数回、それから赤ん坊と一緒に便座に座ったときに自分の服が便器の中に入ってしまったことがありました。それから、一回は子どもの片足を便器の中に落としてしまいぬらしてしまいました。
また、2ヶ月になるまではまだ体がしっかりしていなかったので、トイレが終わってうつぶせに抱えておしりを拭いていたのですが、そうすると苦しそうに泣くことがよくありました。胸を押さえられて苦しかったかもしれません。それで、そのまま抱きかかえておむつのところまで連れて行って横にしてからおしりを拭くように工夫したりしました。
首がすわってきてからは、便座にたたせるようにしてささえて、おしりを拭くようにするとよかったです。おしっこだけの時には拭かなかったり、ちょっとちり紙で拭いたりしました。

2ヶ月過ぎるまではトイレに連れて行くと毎回おしっこしながらうんちをしていましたが、3ヶ月になるとうんちがまとまるようになってきました。
トイレに連れて行くと、今はないと言うときにはトイレで動いて落ち着かないのですが、おしっこうんちしようとするときにはじっとしているので、そのまま待つようにしていました。たまにタイミングを間違えて泣いて抗議されることもありましたが。目が覚めたらすぐにトイレに連れて行こうとすると今はおっぱいだと泣かれたり。そんなときにおっぱい飲みながらおしっこうんちすることもありますが、おしっこはしても、おっぱい終わってからうんちはトイレでしたりもしました。またおっぱいが終わってから両方をトイレですることもありました。目がさめてトイレでおしっこして、おっぱい終わってまたトイレに連れて行くと、15分くらいしかたっていなくてもまたおしっこしたりすることもありました。
おしっこは月齢が低いほどまとまらないのだなと思いました。さっきしたと思ってもまたすぐにおしっこがでるので、まとめて出し切れないのかなと思います。でもトイレでおしっこをする様子をみると何回かに分けながらもなんとか出し切ろうとしているようでした。排泄のリズムがしっかりすると、うんちの回数が減ってきて、おむつがうんちで汚れることは滅多にないので、洗濯はらくちんでした。
ちょっとうんちがついていても簡単に水で落として、洗濯機で洗うだけできれいになります。

布オムツの洗濯

布おむつ洗濯の工夫としては、エッセンシャルアロマオイルをほんの少し使うだけでにおいが全然しなくなります。
長男のときにはは重曹を入れた水につけたりしていたのですが、次男の時はおむつはそのまま蓋付きバケツにいれておいておいてまとめて洗っていました。
軽い水洗いだけで洗濯機に入れると、洗濯機がおしっこくさくなるのですが、エッセンシャルオイル(ラベンダー、殺菌効果があるというティートリーなど)を一滴落とすだけで全くにおいがしなくなりました。

布オムツの洗い方

布オムツの洗い方

乳児検診での尿検査

乳児検診では尿の採取に綿を使って、それを提出したりしますが、おむつなし育児を知ってからは普通に紙コップに尿をとることが出来ました。おむつなし育児に関係なく、1歳半検診では、当たり前にコップに尿をとるものだと思ったので、綿で尿採取を指示されたのにびっくりしました。

長男と次男が4歳と2歳の時

長男が4才時点で、おねしょは毎日かかさずしている状況で、次男は2才で、おねしょするときもあるけどまったくせず朝までおしっこもせずということがちょこちょこという状況でした。
次男は、2歳時点の反抗期には、朝起きてすぐのトイレをいやがって便座に座らず、あしを突っ張って抵抗して、その20分後くらいにおもらし、ということを数日繰り返したり、翌週になって、おまるに飛んできてもらおうという話にうけて、それから自分でトイレからおまるを運んで、居間でおしっこやうんちをするのがブームになったりという状況でした。
終わった後におまるを自分で運びたがって、おまるを一緒にささえようとするといやがってはらいのけようとしてなかみをこぼしそうになるのでちょっと大変でした。


↑ 次男居間でトイレ中の図です。
もうほーろーおまるでなくてもよいのですが、ほーろーおまるは洗いやすいので、その点はとても便利です。プラスチックおまるもあるのですが、ほとんどこちらを使っていました。

これらの体験談は、自分ではすっかり忘れていたのですが、2011年~2012年のゆいクリニック院長ブログから内容を引っ張ってきました。

ゆいクリニック院長ブログ

https://yuicl.ti-da.net/e3708967.html

https://yuicl.ti-da.net/e3752385.html

 

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抱っこひも

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。