キノコの栄養成分について。(ぐしかわ看護学校学生さんからの質問)

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質問:キノコはカルシウムが含まれているとおっしゃっていましたが、キノコ類全般ですか?例えばエリンギやシメジなどにも含まれていますか?

これについて、色々と情報を調べてみました。林野庁のホームページからですが、キノコの栄養についてという情報がヒットしました。

林野庁きのこの成分と効用

キノコにはビタミンDを多く含んで、カルシウム吸収を助けて、骨を丈夫にする効果が栄養から期待できます。きのこ類の成分は、水分、蛋白質、繊維質、無機質、ビタミン類などからできています。

以下は林野庁のHPの文面からです。キノコの栄養成分からの健康への効果

1.体内におけるカルシウム代謝に重要な役割を果たすビタミンDを多く含み、骨粗鬆症の予防効果が期待できます
2.低カロリーでビタミンやミネラルが豊富なことから健康的なダイエット効果が期待できます
3.食物繊維が豊富なことから便秘の予防に効果があります
4.また、シイタケに含まれるエリタデニンという特有成分には血中コレステロール値を下げ、血流をスムーズにして血圧を低下させる効果が期待できます
5.きのこ類の多糖類(ベータ‐グルカン)は免疫の活性力を高め、ウィルスに対する抵抗力を示したり、抗腫瘍効果(こうしゅようこうか)も期待できます

干しシイタケは天日干しするとビタミンDがより増える。

干しシイタケはビタミンDが生よりもさらに豊富ですが、これは、天日干しした場合で、機械干しではびたみんD 増量効果はあまり期待できません。太陽の力は素晴らしいですね。ちなみに、ゆいクリニックキッチンでは、時々キノコを干して干しキノコを作っています。ホームセンターで道具を売っています。ドライバスケットという名前で検索すると出てきます。

キノコの栄養成分の比較表(林野庁HPより)

注1.表中のTr(トレース)表示は、成分としては存在するが微量なため検出が不可能なもの 2.乾しいたけのビタミンDはどんこの数値であって、こうしんは 21μg ・ 840 IUとなっています。

質問の中にあるカルシウムですが、最も多いのは干しシイタケですね。まつたけにも多いようですが、普段食べる事は無いので、次に多いのはナメコになります。その次が生シイタケですね。マッシュルームやシメジにもカルシウム多そうです。干しシイタケにはナイアシンも多く含まれていて、葉酸も豊富、特に干しシイタケの栄養はずば抜けているので、これをみると、干しシイタケを作って食べたくなりますね。色んなキノコを組み合わせて食べると栄養がしっかり摂れると思います。普段あまり食べないキノコがあったらそれにも挑戦してみてください。これから秋でキノコの季節ですね。是非キノコをたくさん食べて栄養を摂りましょう。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。