おでんを作りたくなりますが、練り物の添加物が気になります。

質問:おでんを作りたくなりますが、練り物の添加物が気になります。ゆいクリニックのHPにあるようにおでんは野菜のみで作るべきですか?

答え:ゆいクリニックでは、食品添加物を使わない料理をお勧めしています。お野菜だけでもおいしいだしがとれますが、鶏肉をつかってもおいしいです。おでんに定番の「はんぺん」「がんもどき」「ちくわ」「ソーセージ」「かまぼこ」などの具は、添加物がとても多いですが、添加物が入っていない「だいこん」「ゆでたまご」「手羽元」「手羽先」「こんにゃく」「とうふ」「しらたき」「じゃがいも」「昆布」「人参」「ごぼう」「しいたけ」などでおいしいおでんができます。キャベツや白菜巻きもよいですね。

野菜だけのおでんレシピ

ベジおでん

甘酒おでん

甘酒おでん

練り物の添加物

おでんの定番具材が入っていないと最初はちょっとさみしいと感じるかもしれません。でも、おいしいおでんのイメージを変えると良いと思います。

酸味料、PH調整剤、乳化剤、膨張剤、結着剤、かんすい、結着剤、このような名前でリンが入っていたりします。りんを過剰にとると、骨がもろくなって骨折しやすくなる可能性があります。リンで鉄やマグネシウムなどの大切な栄養の吸収が邪魔されてしまいます。

鉄不足

記憶力の低下や疲れやすさに関係したりします。子どもだと発達の遅れにも関係します。また頭痛や息切れ、冷え、睡眠にも悪影響を及ぼします。

おでんの具材の原材料

はんぺんの原材料の例:魚肉(アメリカ、日本)、卵白、でん粉、砂糖、食塩、発酵調味液、大豆油、やまいも/調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、

ちくわの原材料の例:魚肉(輸入、日本)、砂糖、でん粉、発酵調味料、食塩、植物油、大豆たん白、魚介エキス、酵母エキス、乾燥卵白/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、ソルビトール、

食品添加物を含む食材代表例:ハムやソーセージ(結着剤)、プロセスチーズ(乳化剤)、缶詰、佃煮、煮豆や味噌(酸味料=PH調整剤、変色防止剤)

リンを含んでいる可能性がある

イーストフード:大量生産されるぱんや焼き菓子の製造で、発酵時間を短縮する発酵促進剤として添加されるが、このイーストフードやベーキングパウダーにもりんが含まれる可能性あり。

調味料(アミノ酸など)、膨張剤、防腐剤、ガムベース

一括表示の酸味料、香料、見慣れないカタカナなどに要注意!

なぜ「リン不使用」が売り文句なのか!

リンの問題点

通常、血液中のリンの濃度(血清リン濃度)は腎臓の調節機能によって一定に保たれています。でもあまりにもたくさんとりすぎると血液中のリンの影響によって、骨のカルシウムが血液中へと溶け出し、骨がもろくなって骨折しやすくなります。

また、過剰なリンと骨から出てきたカルシウムが結合して、血管の壁にくっついてしまう「血管石灰化」も起こる可能性があります。血管石灰化は動脈硬化を招き、心不全、心筋梗塞や足の壊死など、全身のさまざまな病気を引き起こす原因となります。

食品添加物について

株式会社玄米酵素主催「安部司先生」の食品添加物セミナーを聴講しました!

食品添加物の危険性(食品添加物に気をつけましょう!)

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。