子宮内膜症と月経困難症があり、ピルと漢方で治療中です。風邪をひきやすいのは関係がありますか?

質問:子宮腺筋症と内膜症、筋腫、月経困難症あり10年以上婦人科に通っています。現在、補中益気湯+大建中湯+フリウェルLD(低用量ピル)で治療中です。治療によって、症状は安定しています。月経困難症については、痛み止めを飲まなくてもとても快適に過ごせるようになりました。ただ月経前になると風邪をひきやすく扁桃炎になったりします。なぜですか?改善する方法はありますか?

答え:低用量ピル内服で腸内環境が悪化して免疫力が落ちる可能性があります。ピルを内服しているので、ホルモン変化による影響とはいえないですが、ピルを内服することで、腸内環境が悪化してしまい、免疫力が落ちてしまって風邪をひきやすくなっている可能性はあるかと思います。ピルをとっていると、血中の銅が多くなってしまうので、相対的に亜鉛不足となって、免疫力が落ちてしまっている可能性があります。対策として、腸内環境を良くするために食事を気をつけるのはお勧めです。また、亜鉛を積極的にとるために煮干し出汁味噌汁などをとるのもお勧めです。

腸内環境を良くしましょう

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慢性上咽頭炎について

風邪をひきやすい、よく扁桃炎にかかってしまうという場合には慢性上咽頭炎の治療もお勧めです。EAT(上咽頭擦過治療)、鼻うがい、口閉じテープ、ミサトールリノレーションなどで、風邪のひきやすさや扁桃炎が良くなったりします。

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質問:プールや海で鼻に水が入った時の痛いイメージが強いですが、鼻うがいはやったらどんな感じなんですか?

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。