タンパク質のとり方②お勧めの食材

血液検査でタンパク質不足の方はとても多いです。そこでタンパク質不足を指摘すると、ちゃんとお肉たくさん食べていますといわれる方も多いです。血液検査ではTP(総たんぱく)、Alb(アルブミン)がタンパク質の検査になりますが、他にも肝臓や腎臓の機能をみるために検査する酵素が正常範囲の下3分の1であれば、タンパク質不足だと考えて良いです。

では、タンパク質不足がある場合に、たくさんお肉を食べれば解決するのでしょうか。答えはノーです。身体の機能にとても大切なタンパク質について、お伝えします。

タンパク質でアレルギーリスク増加、卵と乳製品に注意

卵はとってもよいタンパク質を摂るための栄養源ですが、毎日卵を食べ続けると、アレルギー反応が起こって、卵を食べることで、身体が不調をきたしているかもしれません。アレルギーといっても、通常の保険診療で行うアレルギー検査は、即時型アレルギーをチェックする検査です。遅延型アレルギー検査でしか分からないアレルギーの場合がある。毎日同じ食べ続けるとアレルギー反応が知らずに起こっているかもしれないので、色んな食材を変化をもって食べるほうが良いです。卵は2~3日食べたら1日お休みがお勧め。毎日ヨーグルトや牛乳も摂らないようにしましょう。

お勧め食材:卵

お勧めの食材:卵、緑の濃い野菜、青魚、自然薯、ナッツ、

煮干しだし味噌汁のおすすめ

煮干しだし味噌汁のおすすめ

パンと牛乳はやめましょう!牛乳編

パンと牛乳はやめましょう!牛乳編

お勧めタンパク質食材:肉より魚

肉はとてもよい蛋白源ですが、肉には色々と問題があります。肉よりも魚でタンパク質摂取をすることをお勧めします。

魚は小魚がお勧め

食物連鎖によって水銀などの有害重金属で汚染されているので、大型のマグロやメカジキなどよりも小魚の方が安全です。

お魚には、オメガ3系脂肪酸(EPA,DHA)が豊富です。

加工肉は避けましょう!~活性酸素と肉食について

加工肉は避けましょう!~活性酸素と肉食について

なぜ肉は危険なのか!

なぜ肉は危険なのか!

肉を食べるなら

  • できるだけ、抗生物質やホルモン剤不使用、牛肉はグラスフェッドを選ぶ。
  • 放牧や平飼いの元気な家畜
  • 環境のためには、牛肉より豚肉、豚肉より鶏肉
  • 野生肉(イノシシやシカなど)は低脂肪で高タンパク、ミネラル豊富
  • フェイクミートもあり。
  • 昆虫食という選択(イナゴ、コオロギ、蜂、セミ、タガメなど)

※「腸と森の「土」を育てる」桐村里紗著

藻類のタンパク質:ユーグレナ(ミドリムシ)、クロレラ、スピルリナなど

地球環境の健康のために微細藻類がお勧め。同じ面積で、藻類で得られるタンパク質量は大豆の約40倍にもなる。微細藻類はタンパク質だけで無く、総じて、人の栄養素になるビタミンやミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など数十種類の栄養素をバランス良く含む

フェイクミート

肉を食べたいけど、抗生物質や遺伝子組み換えの問題がある。また肉は環境への負荷もかかっている。ビヨンドミート社は植物由来の人工肉を製造開発している。肉に比べて生産過程で発生する温室効果ガスを90%削減する。日本でもフェイクミートが発売されている。「NEXTカルビ1.1」がイトーヨーカドーで発売されている。「NEXTユーグレナ焼き肉EX」も含めてオンライン販売されているフェイクミートあり。化学調味料などが味付けに使われてはいますが、人工肉が開発されて、地球環境負荷が減るのはとても大切だと思います。ネクストミーツ

プロテインはお勧めしない

プロテインは消化が難しい。消化酵素を補ってあげるのはお勧め。プロテインを摂るときに豆乳やアーモンドミルクもあまりお勧めしない。消化が難しい。

牛乳のかわりに豆乳やアーモンドミルクを摂るのは健康に良いですか?

玄米酵素をつかった一日断食

酵素プレミアーゼのご紹介

ヘンププロテイン

消化吸収を良くするために腸を良くする!

腸内環境を良くしましょう!

腸をよくする食べ物

腸をよくする食べ物

 

関連コラム

タンパク質のとり方①タンパク質の大切さ

タンパク質のとり方③どうやって食べると良いか。

骨粗しょう症対策について

貧血対策にお勧めの食材

妊娠中の血小板減少症に対して栄養療法の可能性について

妊活のために大切な養生

牛乳がビタミンDを邪魔する。牛乳をとると骨折が増える。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。